映画「ブロードウェイと銃弾」を見た感動傑作映画。 
普通なら誰もが緊張する初めての舞台練習日に、主演の大女優が遅刻してきた。彼女は言い訳をするでもなく、久しぶりに舞台に立つ心境を、まるでシェークスピア劇のセリフみたいに朗朗と語って共演者たちを煙にまいてしまう。 
落ち目の舞台女優に扮したダイアン・ウィーストは本作でアカデミー助演女優賞を受賞した。彼女の大げさなハッタリ芝居に笑ってしまう。 
ダイアン・ウィーストだけでなく、おもな出演者それぞれに見せ場というか,おいしいシーンを必ず用意していた。 
コメディとしてちゃんと笑いを誘い、芸術かモラルかといったテーマをちらつかせながら、出演者たちが実に楽しそうに芝居をしているのことが、見てる側にも伝わってくる。 
“ウディ・アレンがいちばん脂がのっていた頃の作品”と、この日記をまとめようとしたら、本作はウディ・アレンが60歳の作品と知った。 
60歳といえば、私と同じ。つまり還暦だ。 
なんとも励みになる映画だ

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