出典:EPGの番組情報
NHK地域局発 やまコレ「食べる喜びをもう一度~鶴岡 えん下のグルメ~」[字]
“年をとっても、病気になっても、食事をおいしく楽しみたい”。そんな願いに応えようと奮闘する料理人がいる。一皿に込められた“思い”を味わうグルメドキュメンタリー
番組内容
ナレーションは橋本マナミ(山形市出身)。山形県鶴岡市の料理人・延味克士さんのもとには、病気や加齢により、飲み込みづらくなった人のための「えん下食」の注文が舞い込む。どうすれば誰もが食事を心から楽しむことができるのか。試作を重ねる延味さんの挑戦の日々を追いかける。▽亡き妻の思い出の味・孟宗汁▽父の誕生日を家族で祝う地魚寿司▽妻への感謝を伝えるイカ料理
出演者
【語り】橋本マナミジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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- 食事
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- 夫婦
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- 延味克士
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
どんな製品でどんな事故が
起こりやすいのかを
知っていただいて事前に対策を
して事故を防いでいただければと
日本海に面した鶴岡市湯野浜。
4月 海沿いに立つ この旅館で
ある特別な料理が始まりました。
おすしに
豚の角煮
そして 鶴岡の郷土料理 孟宗汁。
実は これらの料理は 全て えん下食。
病気や加齢で
飲み込む力が弱くなった人でも
食べやすいように作られた料理です。
あっ 箸で…。
うまい?
作っているのは この旅館の支配人
延味克士さんです。
3年前から医療関係者たちと
えん下食作りに取り組んでいます。
飲み込みづらくなった人に
もう一度 食べる喜びを。
一人一人の味の記憶
料理への思いをたどる物語です。
5月半ばの早朝。
延味さん ある食材を求めて
山を登っていました。
たけのこです。
この時期 旬の食材ですね。
この2日前に入った
特別な注文のために
特に みずみずしい朝のたけのこを
採りに来たのです。
うん 立派だ 立派だ。
こんにちは。
こんにちは。
注文したのは 長谷川惠三さん 86歳です。
13年前に妻を亡くした長谷川さん。
今は 高齢者施設で暮らしています。
惠三さ~ん。
惠三さん お昼ごはんです。 はい どうぞ。
加齢とともに 飲み込む力が弱くなり
去年から食事は
やわらかく とろみをつけた
えん下食に限られています。
(取材者)これ 何ですか? 今日。
季節のものを食べることが大好きだった
長谷川さん。
毎年 この時期 思い出すのは
妻 博子さんの孟宗汁の味だといいます。
去年で…
思い出の孟宗汁を えん下食に。
調理に取りかかりました。
酒かすを たっぷり入れて
たけのこを ゆでていきます。
でも ゆでただけでは 長谷川さんは
きっと食べられないですよね。
すりおろし始めた。
ここから元の形にするって
どういうことかしら?
♬~
すりおろした たけのこに ゼラチンを加え
冷蔵庫で冷やすこと 20分。
ああ たけのこの形になってきた。
(取材者)おはようございます。
おはようございます。
施設に暮らす長谷川さんに
孟宗汁を食べてもらう日が来ました。
あっ すごい!
え~! たけのこですね。
すいません お待たせしました。
お待たせしました。
長谷川さん 思い出の妻の味 孟宗汁です。
汁もらうの。 フフフフ…。
おいしそう よかったね。
ありがとう。
よかった。
13年ぶりの思い出の味でした。
この日 延味さんが仕入れてきたのは
旬の地魚。
今日は 何を作るのかしら?
おすしも えん下食にできるんだ。
魚の身は 細かく切り刻んだり…。
隠し包丁を入れて 薄~く切ったり。
えっ のりも使うんですか?
口の中に張り付きそうだけど
どうするのかしら。
だし汁を含ませて…。
ゼラチンを加えて 固め直す。
へえ~ これなら やわらかそう。
見た目には
とても えん下食とは思えません。
♬~
あっ 着きました?
はい 今 お持ちします。
いらっしゃいませ。
こんにちは。
いえ とんでもないです。 こちらこそ…
無理言って…。
いえ とんでもないです。
佐藤伸司さんです。
父親の92歳の誕生日祝いに
おすしを注文しました。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
はい どうも。
ありがとうございました。
お品書きだっけ? あっ。
いいか? はい。
はい。 お~!
どうぞ。
お祝いの言葉を添えた
旬の地魚のおすしです。
はい。
スプーンで簡単に割れる やわらかさ。
父の幸四郎さんがおすしを食べるのは
1年ぶり。
去年 誤嚥性肺炎を患ってから
それまでと同じ食事は
できなくなっていました。
ゆっくりよ。
1年ぶりだけ…。
ハハハハハハッ。
家族みんなで味わう ごちそう。
よかった よかった。
和やかな お祝いのひとときです。
忙しい旅館の仕事の合間を縫って
えん下食作りに取り組む延味さん。
いつも思い出すのは
父 武さんのことだといいます。
おいしい料理を味わうことが
何よりも楽しみだったという武さん。
しかし 65歳の時 食道ガンを患い
それまで楽しんできた食事は
できなくなりました。
その2年後 武さんは 亡くなりました。
料理人でありながら
なぜ最期まで食事を楽しませることが
できなかったのか。
延味さんは 今も 心残りを感じています。
えい!
えい!
えい!
えい!
えい!
えい!
土岐 勉さん 70歳です。
3年前
舌に腫瘍ができる ガンを患いました。
それ以来 ものを飲み込む力も衰え
今 機能回復のためのリハビリを
続けています。
タクシー運転手として
40年以上勤め上げた土岐さん。
昼夜問わず 働きづめの毎日でした。
妻の妙子さんです。
4年前まで介護士として働いていました。
お互いに定年退職したあとは
2人で ゆっくり過ごすことを
夢みていたといいます。
食事は えん下食に限られ
飲み込みやすい姿勢で食べる土岐さん。
2人そろった食事の時間は
2年以上ないといいます。
この日 延味さんの旅館を訪ねた土岐さん。
妻の妙子さんが夢みていた食事の時間を
自分を支えてくれた感謝の気持ちを込めて
プレゼントしたいと思ったのです。
何か あれですか…
何だろうな…。
久しぶりの夫婦の食事。
延味さん どんな料理を作るのかしら。
メインの食材は スルメイカ。
5月からが旬で 夏イカともいいます。
♬~
旬の味を生かしつつ 安全に。
どこまでも 追い求めます。
土岐さん夫婦の食事の4日前。
安全性を確認してもらうため
専門知識を持った
言語聴覚士を呼びました。
うん うん うん うん。
細かく?
細かく。 うん。
で プラス…
イカのとこです?
イカのところ。 うん。
えん下食にしても
旬の味わいを楽しんでもらいたい。
安全に飲み込めるよう
更に細かく刻んだイカを
山芋とゼラチンで
やわらかく固めることにしました。
土岐さん夫婦 食事の日。
旬の 夏イカのたたきです。
イカの上に
細かく刻んだ めかぶとオクラ
そして やわらかく煮たパプリカを重ね
彩り鮮やかに仕上げました。
頂きます。
それ 夏イカ。
夏イカのたたきだって これ。 夏イカ。
うちで
こんな手の込んだことができないから。
うわ~。
よく味わって食べてください。
うわ~。
感謝です!
また… わざ~とらしくての。
大切な人との おいしい食事。
それは
いつまでも忘れられない幸せの時間。
鶴岡 えん下のグルメの料理人
延味克士さん。
今日も 誰かの味の記憶
料理への思いと向き合います。
Source: https://dnptxt.com/
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