出典:EPGの番組情報
NHK地域局発 ラウンドちゅうごく「ひろしま魅惑の家物語」[字]
カープロード赤い帽子の家▽瓦の色に境界線あり!赤VS黒▽市営アパートに込めた建築家の思い▽家というより工芸品!呉▽家から見える歴史と文化▽語りは鞘師里保さん!
詳細情報
番組内容
不思議な集団美を感じるアパート、ゲレンデのような斜面に立つ家、奇抜な見た目のあの家。外観だけでもワクワクする家々には、どんな人が住んでいるんだろう?なぜ建てられたんだろう?県内各地のちょっと変わったお宅におじゃましてみると…見えてきたのは意外な歴史と地域の素敵な暮らし。そして、知られざる愛の物語でした。あなたの町のあの家も登場するかも。広島県出身の鞘師里保さん(元モーニング娘。)が紹介します。
出演者
【語り】鞘師里保,出山知樹ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
次回の「みみより!くらし解説」
こちらです。
この人 NHKのディレクター 川上さん。
いただきます。 ハハハハ…。
学生の頃から 気付けば 15年。
ずっと 日本各地のワンルームに
住み続けています。
子供の頃は 個性的な家に住んでみたい
って憧れていました。
そんな川上ディレクターの楽しみは
取材中 すてきな家を見つけること。
うわ~…
広島県には 面白い家が
たくさん あるみたい
なんです。
こんにちは!
こんにちは! どうも!
今日は ずっと気になっていた
広島の家々を訪ねます。
見えてきたのは 意外な地域の歴史。
そして 住民それぞれの幸せのかたち。
「ひろしま魅惑の家物語」。
東広島出身の私 鞘師里保が
お伝えします。
最初の家は
広島市にある 赤い帽子をかぶった家?
あっ 本当だ!
この家 広島駅と カープファンの聖地
マツダスタジアムを結ぶ
カープロードの真ん中辺りにあるんです。
上 上…
マンションの名前は
その名も 赤ヘルツインビル。
広島生まれ 広島育ちの広島っ子です。
既に…
エレベーターは 中まで真っ赤。
気になる お部屋の中は?
お~!
野球場をモチーフにした こちらの部屋。
床が茶色なのは
土をイメージしています。
部屋によって 内装は さまざま。
20部屋 全部違うそうです。
32年前に建てられた このビル
もともとは…
3年前 県外の別の業社が この場所を
買い取りたいと言いだした時
折本さんの広島愛が
うずいたんです。
折本さんは 広島で建築を学ぶ大学生に
協力を依頼。
部屋の改装案を募り
この個性的なマンションが誕生しました。
カープロードにある
ちょっと奇抜な外観のマンションには
オーナーの広島愛が
たっぷり詰まっていました。
続いては 私のふるさと
東広島市の赤い屋根の家々。
新幹線に乗って 東広島の付近を通ると
見渡す限り
赤い屋根の家だらけ。
私にとっては
当たり前の光景ですが
川上ディレクターには不思議なんだそう。
ちなみに
すぐ隣の竹原市の沿岸部は…。
お~…
一面 黒。
ほかにも 北広島や安芸高田は
赤が多め。
可部や尾道は
黒が多めなど
地域によって こんなに違いがあるのは
どうしてなんでしょう。
詳しい人に聞いてみました。
インターネットで
世界中の屋根を眺めるのが趣味で
気になった瓦があると
どこへでも飛んでいってしまうほど
瓦が大好きです。
先生によると
広島の温暖な沿岸部に多い黒い瓦は
四国から海で運ばれてきた
いぶし瓦が中心。
粘土そのものを焼いた
シンプルで渋い瓦です。
一方 赤い瓦は 石見地方で生み出された
石州瓦がルーツ。
釉薬と呼ばれる液を塗って 高温で焼き
表面をコーティングした
寒さや雪に強い
丈夫な瓦です。
三十数年前 この赤と黒の境目を
調べた人が!
その結果 境目は
ちょうど 年間平均気温14度の線と
ほぼ重なったそうなんです。
面白いですね。
更に東広島の周辺に
特に赤瓦の屋根が多いのには
ある理由がありました。
こんにちは~。
江戸後期に
先祖が島根県から移り住んで以来
長年 東広島市で赤瓦を製造していました。
江戸後期 まだ道路が整備されておらず
瓦を 石見から広島に
陸路で運ぼうとすると…
そこで…
現地で 赤い瓦を作り始めたんです。
特に 盆地で冬に冷え込む
西条の周辺には
財力のある酒蔵などが多くあり
赤瓦の需要がありました。
最盛期には
40軒もの瓦の製造所があったんです。
これ…
西条層とも呼ばれる
粘土の層にも恵まれました。
かつて この辺りを流れていた
緩やかな河川の堆積物が
瓦の原料となったそうです。
「はあ~ 瓦の分布 興味深い!」と
川上ディレクターが
インターネットで屋根を見ていると…。
何か この辺…
なぜか 青い屋根が多いのは 福山市。
一体 どうして?
現地に向かうと
青いのは
こちらも瓦のようです。
青いのは…
屋根が青い理由を調べていて…。
「知らない」。 フフフ…。
あ~ そうですね。
福山で屋根工事の会社を営む
園生さんに聞いてみました。
高度経済成長期 大企業が進出し
田畑の宅地造成が進む
ちょうど そのころ…。
新しく入ってきた この青緑瓦が
流行したそうなんです。
瓦一つとっても こんなに
地域の特色が見えるものなんですね。
身近にあるアパートにも
先人たちの工夫と願いが
込められているんです。
この集合住宅 何だか複雑な形ですね。
緑いっぱいの広場は
デコボコしていて秘密基地みたいです。
近所の人たちと井戸端会議ができる
路地のようなスペースも たくさん。
ベランダは ご近所同士
話がしやすい距離感を意識して
作られています。
こちらは 斜面の地形を生かした
明るい雰囲気の集合住宅。
どの階からも きれいな景色が
眺められるよう 工夫されています。
日当たりも よさそうですね。
これらの団地を設計したのは…
広島市の中心部にある
あの市営基町高層アパートの設計を
現場のチーフとして担当しました。
基町アパートは 昭和40年代
原爆スラムと呼ばれた一帯に
暮らす人たちのために造られた 住まい。
限られた土地に
3, 000戸もの住宅を造るという
高層住宅プロジェクトでした。
難しい条件の中でも 藤本さんたちは
住民の豊かな暮らしを実現するため
さまざまな工夫を凝らしました。
くの字形の建物が
くねくねと配置されています。
商店街や公園を取り囲み
どの部屋も 日当たりがよくなるよう
設計されているんです。
そして 屋上には庭園も。
よく考えられているんですね。
続いては 呉で見つけた気になる家。
呉は 明治時代以降…
興味深い家が
たくさん残っているんです。
まず驚くのが 山の斜面を縫うように
建てられた この家々。
この景観も 呉が軍港だったことと
関係しているんです。
こちら 呉の人口の変遷。
軍港が置かれてから 人口は急増。
昭和10年代後半には
40万まで増えました。
ということで 土地が足りず
市街地を取り囲むように
斜面に家が建てられていったんです。
こちら 傾斜度40度の階段の上にある家を
訪ねてみましょう。
さすが すごい石積みが必要なんですね。
住んでいるのは 2年前に
引っ越ししてきた 27歳の濱名さん。
この家 昭和の初期に
旧海軍の偉い人たち向けに造られた
高級住宅。
これだけ丁寧に造られた家ですが
階段が大変なので…
住んでみたいです。
特に 濱名さんお気に入りの部屋が
玄関の脇にある こちらの洋室。
戦前からありそうな
渋~いルックスの家も見つけました。
こんにちは~。
あっ こんにちは~。
この家で生まれ 今も暮らしている…
この家自体は…
90年! お~!
この家の外壁に使われているのが…
大正5年に 旧帝国ホテルに
使われたことから
昭和初期に 全国的に
はやったもので
超ハイカラです。
家の角の部分の石を
曲線状に美しく仕上げたのは…
お~ すてき!
内装にも 職人技が光ります。
廊下には 丸い おしゃれな窓。
3階には 大きなバルコニーも。
先祖が海運業をしていたため
船が よく見えるようにと造られました。
外観はモダンですが
実は木造。
平田さんは 古い家で嫌だなあ
と思っていたそうですが
昭和初期の貴重な建物です。
建築好きの人がやって来て
建物というより 工芸品のようと
言っていたそうです。
平田さんの先祖が
ここに暮らすようになったのは
呉の歴史と大きく関わっています。
明治時代 呉に軍港が置かれる前
平田さんの先祖は
当時の中心地 呉町という地区に
住んでいました。
しかし
軍港として使われることになり
ここ 川原石地区に
移転を余儀なくされました。
平田さんの ひいおじいちゃんは
移転にもめげず 海運業などで成功。
ここに こだわりの家を建てることが
できたんです。
戦前生まれの 平田さんのお父さんです。
街なかに さりげなく
こんな歴史のある家があるなんて
呉って すてきです。
何だか気になる
ちょっと奇抜な
あのおうち。
三次市三良坂町にある3階建ての
巨大な牛乳パックの家。
こちら 牛乳屋さんを営む
大迫さん夫婦のご自宅です。
はあ~ やっぱり 家の中
広々と真四角なんですね。
ただ 牛乳パック形に こだわったことで
夏になると 大変なことがあるそうで…。
ちょっと…。
なるほど!
牛乳パックだから 軒がないんですね。
朝3時半から牛乳を配る 幹雄さん。
牛乳パックの家を建てたのは
この仕事を始めた 38年前。
人生を懸けて 牛乳配達の仕事を
続けていくという決意を込めて
ローンを組んで 建てました。
配達が終わるのは 午後3時。
妻 好子さんが作っているのは
ミックスジュースです。
安全のため お酒も飲まない幹雄さんに
元気をつけてもらいたいそうです。
う~ん いい飲みっぷり!
あなたの町の 気になる あの家にも
すてきな物語が
眠っているかもしれません。
続いては 庄原から!
川上ディレクター
庄原の家々について
気になっていることがあるそうです。
城っぽい家が多いというんです。
確かに…
お城にある 火除けのしゃちほこも
至る所に のっています。
広島城と見比べてみても
ん~ 確かに屋根が似てるかも!
ひときわ城っぽい家を訪ねてみました。
こんにちは!
こんにちは! どうも!
ようこそ いらっしゃいました!
ふだんは 庄原で
観光ガイドをしている…
豪華な屋根。 そして しゃちほこ。
どうして こんな立派な家に
住んでいるんでしょう?
この家を建てたのは
今は亡き 熊本さんのお父さんです。
中学卒業後 農業のかたわら
土木会社を立ち上げた苦労人
父 洋五さん。
地道な努力の末に成功した証しが
この家でした。
本当に あの…
本当…。
広島の民家に詳しい 佐藤先生です。
広島の農村部の屋根が豪華なのには
理由があるそうなんです。
更に 敷地の広い田舎では
大きな家が多く
一般的な三角形の
切妻造りにすると
少し味気ないため
入母屋造りという
城と同じ
豪華で
格式の高い屋根に。
その豪華な屋根を
更に飾るものとして
しゃちほこなどが使われたのだと
考えられるそうです。
そんな庄原の…
昔ながらの民家が
多く残っているんです。
なぜかというと…。
こんにちは~。
地元の大工 奥田さんのモットーを
お聞きすると
その理由が よ~く分かりました。
奥田さんのご自宅も…
かやぶきだった屋根を 瓦に ふき替え
先祖から引き継いだ この家を
大切にしてきました。
先祖の思いを大切にする考え方が
庄原には 広く浸透しているんですね。
すばらしいですね。
会社からの帰り道。
今日も
家が気になる川上ディレクター。
あの家々には どんなストーリーが
眠っているんでしょう。
Source: https://dnptxt.com/
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