徹子の部屋 中原ひとみ[解][字] …の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

徹子の部屋 中原ひとみ[解][字]

~85歳…夫がパーキンソン病の施設へ~中原ひとみさんが今日のゲストです。

◇ゲスト
中原ひとみさんがゲスト。結婚62年の今、あらためて夫・江原真二郎さんへの思いや感謝を語る。
◇番組内容
昨年10月から夫がパーキンソン病の施設に入り、一人暮らしを始めた中原さん。長らく自宅で夫の介護を続けていたが、昨年7月に誤嚥性肺炎で救急搬送され、入院。胃ろうの手術を受け、パーキンソン病の施設へ移った。自宅で介護していた時には夜中に夫が家を抜け出したことも…と過酷な日々を過ごしていた。現在は一人暮らしになり、近くで暮らす娘家族に支えられているという。また一昨年には自身も子宮頸がんを患ったと明かす。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 主人
  2. 自分
  3. パパ
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  9. 江原
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  11. 大変
  12. フフフフ
  13. マージャン
  14. 気持
  15. 元気
  16. 一生懸命
  17. 結婚
  18. 今日
  19. 最近
  20. 病院

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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今日のお客様は

女優の中原ひとみさんで
いらっしゃいます。

こんにちは。 どうも。
こんにちは。 しばらくでした。

前回
3年前にいらして頂いた時は

ご主人と
ご一緒にいらしてくだすって

ご主人の江原真二郎さんが

パーキンソンに
おなりになったという事を

告白してくださったんですけど。

江原さんは
実は10月から… 去年の。

去年の10月ですね。
パーキンソン病の施設に

お入りになって
いらっしゃるんですって?

そうなんです。 私ね
介護はできないなと思ってたけど

3~4年 介護しました 頑張って。
偉い。

だけどね どうしても もう 私じゃ
できなくなってきちゃったので

専門の所へ入所しました。
あっ そう。

まず3年前に こちらに
ご一緒にいらした時の様子を

ちょっと VTRで見て頂いて
いいですか?

ご夫婦で ご出演です。

「江原さんは 今の調子は
どうなんですか?」

「今ですか?
今 仕事はできない…」

「ああー そう」
「で 彼女が食事を作ってくれます」

「モリモリ食べてます」
「フフフ…。 そうですか」

「ご病気になって 夫婦の関係で
何か変わった事ってあります?」

(中原)「これからはパパのために
頑張ろうと 私は思ってるの」

「私も そうです」
「フフフフ…」

「妻のために?」
「口には出さない」

「けど 彼女のために
頑張ろうと思ってます」

すごい元気そう。
そうですね。

でも 自宅介護を
続けてらしたんですけど

去年の7月に江原さんが誤嚥性…。
誤嚥性肺炎になってね。

で だいぶ飲み込みが
できにくくなって

よく のどを詰まらせてた事が
あったの。

なんか 救急車で運ばれた事が…。
はい。 救急車で運ばれたりして。

それが原因で ちょっと
誤嚥性肺炎になってしまって。

そこで色々調べた結果 やっぱり
自分で飲み込むのは大変だから

胃ろうにするか
鼻から管を入れて通すかとか

4~5種類 色んな例を
出してくださったんですけど。

結局 娘と2人で
悩みに悩んだ結果

胃ろうにしたんですね。
胃ろうって

こっちに穴 開ける…。
そうみたい。

見てないから
わかんないんですけど。

で 本人は
どう思ってるのかなと思って

先生から聞いたら やっぱり

いつも飲み込むのが
つらかったんでしょうかね。

いいという事で 本人も。
今の方が どんどん飲み込める?

飲み込むんじゃなくて
ここから入れる…。

ここから入れるの。
そう。 で 今 飲み込むのは…

全然しないと
やっぱり 衰えてくるから

色んなゼリーとか そういうもので
練習はしてるんですね。

あっ そうなの。
うん。

専門家の方に
随分 お世話になったんですけど

やっぱり どうしても ちょっと
奥さんじゃ無理って

先生にも… みんなに言われて
渋々 施設に…。

それで 胃ろうの手術後
パーキンソン病の病院に…。

施設に… はい。
そうなんです。

自宅介護を
していらっしゃる時に

なんか 夜中に旦那さんが

自宅を抜け出した事が
あったんですって?

そうなんです。
薬が ちょっと強い薬で

色々 幻覚とか 妄想とか
色々起きるんですね。

で ある日… ちょっとの物音でも

パッと起きる習慣が
ついてたんですけど

その日 ちょうど
寝入りばなだったんでしょうか

気が付かなかったの。
で 1時頃 起きてみたら

電気がついて 誰もいない。

ああーっと思って びっくりして。
そんな事 一度もなかったので。

どうしようと思って
一回 外へ出て 見にいったけど

広いから どこを捜していいか
わからなくて。

夜中の1時ぐらいだったけど
娘に電話したら…

ちょっと なんか 勉強して
起きてましたけど。

じゃあ とりあえず
管理人さんに…

色々あるじゃない?

管理してくれる会社が
入ってるだろうから

そこの方に捜してもらえばって
いったらね

ピンポンって
呼び鈴が鳴ったんですよ。

で 見たら パパが… ねえ
玄関の所…

下ですけれど いるんですね。
男の方が… 若い すごいすてきな

イケメンの方に連れられて
来たんですよ。

で 急いで下に行って。

でも その人は そこの住人じゃ
なかったらしいので

部屋とか
棟の名前も知らなかったから

主人が言ったんだと思うのね

連れてきてくださった
っていう事は。

それで もう 感謝してね。
いい方だったのね。

もう すごいすてきな人で。

面食いなもんで
うわー! なんて思って。

そしたら… じゃあ せめて

お名前だけでも教えてください
って 名前 聞きましたけどね。

本当に びっくりしました。

そんな事もありました。
でも その時は やっぱり

そんなふうに…
なんていうのかしら?

夜中に こう
1人でもスッと なんかで…

車椅子でも なんでも
出ちゃったりするの?

なんかね
今まで一回もなかったんだけど。

玄関を開けて… 段があるから
ガタンっていうはずだし

1人でもって車椅子で出るって
すごい大変だったと思うんだけど。

「パパ 自分でわかったの?」って
言ったらね

考えたんですって 一瞬。

どうしようと思ったけど
出かけちゃったって言ってました。

だから 知ってるんですよね。
ちゃんとわかってた。

でもね 坂道なもんで 私たちが
買い物のカゴみたいな車に…

押しても
バーッて行きそうなとこだから。

本人が乗って車椅子っていったら
ダーッと行っちゃうから

「パパ 死んじゃうわよ」って
言ったら

「死ぬと思った」って言うんです。
自分でも?

自分でも死ぬと思って。
よくケガしなかったわね。

しましたよ。
したの!?

したの。 だから 結局
重力でバーッと行っちゃったから

車椅子… ボーンと投げ出されて。

連れてきてくださった方も
車椅子… 空の車椅子があって

変だなと思ったら
そばに倒れてたの。

だから
おでこから血が出てました。

大変。
はい。

びっくりしたでしょ?
びっくりしました。

その方は その…
転がってケガしてる旦那様を

車椅子に乗せてくださったの?
そうだと思うの。

それで連れてきてくださった。
それも大変だわね。

はい。 だから それからは
スッと出られないようにね

色んなものを玄関の前に置いて
ガタガタいうように…。

「でも 仕事に行かなきゃ」なんて
おっしゃってたんだって?

その時に。
よく言うんですよ。

「何々さんが
外で待ってる」とか

「撮影 今 遅れそうだから

マネジャーに
電話してくれ」とか

よくあるんですよ。
大概 仕事の話。

薬の幻想?
薬の副作用…。

そうなんですね。
強い薬だしね…。

かわいそうにね。
あんな物静かな方だからね。

そうなんですよ。 で なんか

誰かに追い掛けられるから
逃げたとか

部屋中 洋服ダンス…
洋服じゃない。

洋服掛けが倒れて
もがいている時もありましたしね。

あっ そう…。
最後の方はね もう 起こすのも

結構 ほら 重いじゃない 男性は。
重いですよ あなた。

で 夜中でもなんでも

電話すれば来てくださる
システムは あるんですけど

どうしても やっちゃうんですよね
自分で 一生懸命。

でも それは大変ね。
あなたも腰 痛めちゃう…。

小さいしね 腰も手術してるしね。

でもね ああー もう 駄目だ…!
電話する! なんて どなってね

まるでね ドキュメンタリー映画
見てるようでしたよ。

色々 そういう事が
いっぱいありました。

やっぱり 思い掛けない事が
起こりますね。

はい。 でもね 今までも 本当に…
なんていうの?

好きなように
俳優の仕事もやらせてもらい

お手伝いさんも ずっと…
お嬢様のような生活をしてきて

パパの事を ちっとも一生懸命
やった事 あんまりなかったので

もう これからはパパに尽くそう。

尽くすなんていう言葉 あんまり
最近 死語かなと思うんだけど

もう尽くさなきゃと思って
今 もう 病院 行っちゃったので

尽くしても
尽くし足りないと思ってるの。

今 できなくなっちゃったでしょ?
そりゃそうですよね。

それが ちょっと
つらいんですよね。

今日なんか テレビ
見てくださってるといいけどね。

多分 見てますよ。
そう。 それじゃあ あなた

「こんにちは」とかなんとか
おっしゃったら?

パパ 元気ですか? フフフフ…。
頑張ってね。

いつも 野球がある時はね

電話でも
野球の話を大概するんですけど

今 オフになっちゃってるから
あんまりないんですけれども。

でもね 施設でね
レクリエーションとして

色んな治療の方法も
あるっていうんで

マージャンもやれるんですよ。
あっ そうなの。

そういうパンフレットに
載ってたもんで

「主人 マージャンできますから

誘ってあげてください」なんて
言って。

たまにやってるみたい。
あっ そうなの。

「でもね 今日はね 断っちゃった」
って言うから

「なんで?」って言ったら
なんか 「のんびりしたい」ってね。

忙しいんじゃない? リハビリは
やんなきゃいけないしね。

「でもね あんまり断ってるとね
誘われなくなるから

たまには やんなきゃ駄目よ」って
言って。

でも コロナ禍で面会も
制限されてるんですって? 今。

そうなんですよね。 15分間だけ。

15分。 短いわね。
別のお部屋でね。

それから
あとビデオ電話っていうの?

ビデオ通話で
コミュニケーションはできる。

多少ね。
でも ご主人とビデオ電話で

お話ししていらっしゃるところの
VTRを

ちょっと 見て頂きます。

「パパ」
(江原)「うん」

「元気ですか?」
「元気」

(中原)「元気?
マージャンはした? また」

「1回したの? すごい」

「この間ね
四暗刻 上がったんだって」

すごい。

「でね パパはね
大きい手ばっかり狙うから」

「ねっ。 はーい」

「じゃあね また 頑張ってね」

「わかった? わかりましたか?」
「はい」

「はい。 じゃあ バイバイ」
(江原)「はい」

「はーい。 切りますよ。 はーい」

でも あなたのご主人は偉くて

パーキンソンになっても
なんにも愚痴もおっしゃらないで

すごい尊敬してるんですって?
もうね 一回もね 愚痴った事ない。

偉いね。
本当に。

でね この間 施設へ入る時も
ミーティングがあって

「あなたは どういう気持ちで
ここに入りますか?」って

聞かれたら 「リハビリを一生懸命
やりたいと思います」って言うの。

びっくりしちゃってね。
それで ちゃんと署名するのもね

いつも ミミズがはったような字に
なるのに きちっと書いたの。

だから もうね
感動しちゃいました。

本当よね。 いちいちね
ちゃんとしてるんだって思ってね。

やろうと思えばできるんだって。
でもね リハビリで ものすごく…

家でもリハビリの先生方が…
来て頂いて

自宅でやってた時も… 年中 来て。

「治るかな?」とか 時々
そういう言葉も吐いてましたけど。

「でも パパね
あんまり無理しちゃ駄目よ」。

「前の方に戻ろうと思ったって
駄目なのよ

もうね 85なんだから」。
フフフフ…。

「前のね 若い時のようには
ならないのよ」。

あなたは現在 ご主人と同じ年?

ええ。 3カ月 上なの。
3カ月 私の方が上なの。

85歳。
はい。 なんか あっという間…。

お一人暮らし?
ええ。

ですから 主人が
そこの ねえ 施設に入ってから

一人暮らしだけど。
病院に入院した時

まあ 今日は
ゆっくり寝られる

今日から ゆっくり寝られると
思ってても

全然 今までの習慣が
ついちゃってるから

もう2~3時間したら

目が覚めちゃったり
してたんですよ。

今 一人暮らしになっても

なかなか ゆっくり
バーッとは寝られないですね。

あっ そうなの。 いい奥様。
あっ そうなの。

やっとね 少し暇っていうか
自分の時間ができたので

今までは主人のために
一生懸命 やってきたので

いくらいい仕事 頂いたとしても
絶対できないなと思ったけど

最近 ちょっと
仕事してもいいかな。

なんか 映画の仕事とか…
映画育ちなもんでね。

うん。 そうね。
オーディションっていうのをね

一回 受けてみたいななんて
思ってね

マネジャーさんに言ったら

「ええー!」なんて
驚かれちゃった。

もう 仕事なんてしないと…
するっていう気持ちはないと

思ってたらしくてね。
あっ そうなの。

周りのね 友達とか娘たちは
「やんなさい やんなさい」

「もう90になっても…
90過ぎてもね

やった方がいいわよ」なんて
言ってくれますけどね。

お嬢さんは近くに
住んでいらっしゃるんですって?

はい そうです。
それじゃあ なんかの時はね。

可愛いね 孫娘も。
はい。

ご主人が施設にお入りになって

マージャンのメンバーが
足りない時は

10歳の孫娘が
一緒に入ってくれるんですって?

そうなんです。 いつもね
大みそかに1回ぐらいだけど

主人と4人で… ねっ?
やってたんですけど

いなくなって
1人足りないから孫が入って。

そんなに よく知らないのよ。
それで

「マージャンなんか
教えないで」なんて

私 怒られるんですけど。
フフフフ…。

なんか 帰って家族3人で
「マミーが あんなに…」

私がね 「あんなに
うれしそうにしてるから

たまには行ってね
マージャンしてあげましょう」

って言ってくれてるみたいなの。
あら いいわね。

でも まあ お嬢さんが
近くにいらっしゃるっていう事が

ラッキーでしたね。
そうですね。

なるほどね。

それと 最近は… 今まで ずっと
お手伝いさんがいらしたんだけど

今 自炊をするようになった。

マンションに引っ越してきてから
もう6~7年 経つんですけど

それまでは 料理は好きだったけど
なかなか手も出せないし。

お手伝いさんが…
ベテランの方がいらしたから。

ずっと作ってもらってたでしょ。

で 初めて2人暮らしになって
全部やらなきゃならなくなって。

まあ 掃除とかゴミ捨ては

主人が元気な時は
してくれてたんですけどね。

あっ これね。
今 1人生活になっても

一応 ちゃんと 自分で作って…
これ 朝食ね。

これは夕食で。
あっ おすしが食べたいと思って。

手巻きずししようと思って

これ 簡単な
卵焼き 作ったぐらいでね。

これはハンバーグ。
おいしそう。 すごい。

ハンバーグもね
自分で ちゃんと肉から作るの。

あっ そうなの。 偉い。
そうするとね

里織たちの家族とか
お隣にも友達がいるのでね

そこにもあげたりね…。
あっ そうなの。

お洗濯なんかも お手伝いさんが
いらした時は あれだけど

今 自分でなさるようになったら
旦那様のものを畳んだりすると

あっ こんなになってるのね
って…。

あのね 引っ越してすぐの時…
今までは自分の下着だけは

自分で洗ってたような気がするの。
で 主人は お手伝いさんが…

洗ってもらってたんだと
思うんだけど。

新婚時代もあったけど
その時は覚えてないんだけど。

洗濯機… 乾かして畳む時

あっ 男の人のパンツだと
思ってね。

それも 80近くの女の人がですよ。

びっくりしちゃってね
ああー どうしようって感じでね

すごい新鮮な気持ちでした。
いいじゃない。 フフフフ…。

男の人のパンツって
こうなってるんだわって。

びっくり… びっくり
っていうんじゃないけど

なんかね 変な気持ちでしたよ。

でも 1人になったらゴミの量が
すごく違うんですって?

あのね 主人は ねえ 色々 洋服…
ティッシュも使うから

すごい出るんだけど ゴミが。

で 自分では持ってかれないほど
出ちゃうので

色んな方がお手伝いしてくれて

持っていってくださったり
するんだけど

今 自分1人になったら
こんなちっちゃい…。

2回分 ためても… いっても
このぐらいしかないので

軽くていいんですけどもね。

随分 楽になったけど。
あっ そうなの。

でも 週に1回ぐらいは
お掃除に来てもらったりして。

はい。 一応ね 要支援1
っていうのがあるので…。

あなたがね。
お掃除は1回 来て頂いて。

でも 1週間に1回じゃ
汚れますよね いくら1人でも。

だから 年中やってますけどね。
あっ そう。 偉いわね。 そう。

でも 思いがけない事があるもので
あなた自身も

子宮頸がん…。
そうなんですよ。

一昨年の夏に
病院に付き添いで行ったら

病院のトイレで
ものすごい出血したんですね。

あら。
それで先生どうしようって感じで。

でも なんか その前からね…
膀胱炎かと思って。

子宮だと思わなかったの。

膀胱… 泌尿器科に
ずっと通ってたんですよ

子宮だと思わないから。

それが半年ぐらい経って
あんまり出血するもんで

なんか 出血多量で
死ぬんじゃないかと思って

急いで また… 予約より
早めてもらおうと思って電話して

ずーっと調べたら
子宮の方から出血してたって

そこでわかって。
あら。

それで 色々調べたら
子宮頸がんと。

あら…。

そしたら もうね
「がんが大きいから

手術はできないから
抗がん剤治療です」って言われて。

私 ちょっと
手術の方がよかったんだけど

やっぱり 年取ってるし
ちょっと無理だっていうんで

抗がん剤治療。

2カ月近く 毎日 放射線かけたり
抗がん剤の…。

あっ そう。
でも それで よくなったの?

それでね 去年の暮れ
全部 何回か検査して

最後に細胞の検査をしたけど
もう なんにもなくなった。

あら よかったわね。
それは よかったですよね。

みんな びっくりして…
「すごい!」なんて

みんなに
びっくりされましたけど。

でも ご自分の治療と
自宅介護とが

重なった時期があって
その時は大変だったんだって?

私が入院してる間は
やっぱり 主人も

どこかに
預けなくちゃいけないでしょ。

それで もう大変でした。

お家にいらっしゃったからね
ご主人が。

はい そうです。 まだ 施設
入ってませんでしたからね。

だから なんか
1人が病気になっても

2人 どこか
やらなきゃいけなくてね。

本当よね。
そんな事 思ってもいないわね

若い時なんてね。
うん。

ただね いくら病気になっても

85歳まで頑張って生きて
結婚も62年経って…。

まあ 若い時ってさ

みんな 熱が冷めたら
離婚するとか

色々あるけど。
そうそう そうそう。

あっ 奇麗 奇麗。
そうそう。

「芸能人なんか
すぐ離婚するよ」

とかなんか言われて
それが悔しくて

「私は絶対 離婚しない!」
なんて言って

頑張ってきたんだけど。
やっぱり 子供がいるとね

自分たちの感情だけで
離婚するのは

どうも あんまり
賛成じゃないんだけど。

そりゃそうね。
でもね 色んな事ありますよ

人間 完璧じゃないから。
そうよね。

でも やっぱり
お互いに許し合って

一生懸命 生きてれば
今… なんていうんでしょう。

今までにない幸せっていうのかな。

精神的に こういう味わいが
あるんだと思ってね。

あっ そう。
だから 娘なんかにも

直接 言ってないけど
結婚 長く続けて…

子供もいるし
幸せに長生きすれば

こういう幸せが待ってるよってね
伝えたいぐらい。

あっ そう。 じゃあ よかったわね。

はい。 そう思いますよ。

でも 仕事を続けてこられたのも
ご主人のおかげなんですって?

そうなんです。 本当にね
私の事を思ってと思って。

でも つい最近 知ったんですけど
結婚して…

結婚を申し込みに
父のところへ行った時

「娘は まだね
デビューして間もなくて

まだ仕事を
やりたいだろうから

両立させてやっておくれよ」
って

言われたんだって
お父さんに。

あなたのお父様から?
そう。

あっ そう。
主人がね。 それで それもあって

すごく理解して
やらせてくれてたみたいなの。

最近になって知りました。

あっ そうなの。
あなたのお父様が

そうおっしゃってくださったの。
そうみたい。

あなたが 仕事好きだっていう事
お父様 ご存じだったのね

きっとね。
そうですね。

これ 可愛いわね。 初めの…。

これ 婚約した日かな。

あっ そう。
でもね 23~24歳でしょ。

一生 この人を
好きでいられるのかなって

不安もありましたよね。
フフフフ…。 そう?

だけど ほら 恋愛感情なんて
そんな続かないじゃないですか。

で 今 そうするとやめて
また結婚してやめてって…

まあ そういう幸せも
あるかもしれないけど。

何回しても同じじゃないかなと
思っちゃうのね その幸せは。

でもね いいご主人だったからも
あると思うわよ。

はい。
だんだん 今になってみると

息子のように ご主人がね

思えてくるんですって?
だんだん。

きっとね… 息子は26歳で
交通事故で亡くしてるんですけど。

だから 今 娘1人 子供はね。

で… そうね。 夫婦は他人って
よく言いますけど

他人のような気がしないですね。

あっ もしかしたら
私 親のような気持ちに

なってるのかななんて
思う時あります 本当に。

でも それだけ

父親のように あなたを
優しくしてくださった時も

あるんだろうから。
そうですね。

向こうも
お父さんのような気持ちで

見てくれてるかもわかんない。
そうそうそう。

この間も20年ぐらい前のね
テレビドラマ… 再放送があって。

パパも私も一緒に
そこの作品に出てたんですよ。

そしたらね
「マミー よかったよ」なんて

電話で言ってくれましたけどね。
あっ そう。

いつも電話してもね
「ありがとう」って言うんですよ

いつでも。
あっ そう。

だから 私もね 「ありがとう」って
最後に必ず言うようにしてますね。

江原さんって そういう方なのね。
はい。

本当に あの方
優しい方ですもんね 物静かなね。

はい。
本当。

現在85歳で
引退は考えていらっしゃらない?

あのね 俳優っていうのはね
引退って言葉は

あまり使わない方がいいかなと
思うのね。

うん。
スポーツ選手の方とかは

もう限界があるから
引退って言うけど。

年は取っても それなりの仕事は
できると思うので

これからも頑張りたいなと…。
そうですよね。

セリフが覚えられればね。
そういう事ですね。

江原さんにも…
よろしくお伝えください。

はい。 ありがとうございます。
お元気な事を祈ってます。

またお会いできる日を
楽しみにします 徹子さんにね。

どうも。
はい。 ありがとう。

『徹子の部屋』は

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