歴史探偵「天下統一 秀吉の一夜城」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

歴史探偵「天下統一 秀吉の一夜城」[解][字]

秀吉の天下統一の総仕上げに立ちはだかる巨大要塞・小田原城。驚きの防御力を再現!秀吉の対抗策は伝説の一夜城。現地調査から見えてきた秘められた戦略に歴史探偵が迫る

番組内容
天下統一を目指す豊臣秀吉。立ちはだかったのが小田原城だ。関東の雄・北条氏の居城で、武田信玄、上杉謙信の攻撃をもはねのけた難攻不落の要塞だ。今回、町全体を取り囲む小田原城の堀と土塁の復元に挑戦!対する秀吉、切り札は一夜城だ。一夜のうちに姿を現したとされる幻の城をCGで再現。秀吉が一夜城に仕掛けた「マジック」が解き明かされる。城と城とがぶつかり合う天下統一ファイナルラウンドの幕が切って落とされる!
出演者
【出演】佐藤二朗,【アナウンサー】渡邊佐和子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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  1. 秀吉
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  15. 北条
  16. 所長
  17. 肥前名護屋城
  18. 意味
  19. 関東
  20. 今回

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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天下統一をもくろむ…

最後に 巨大な壁が
立ちはだかりました。

それは 小田原城。

日本屈指の名城です。

今宵 戦国最終決戦の幕が
切って落とされます。

テンション 上がりますよね。

戦いの舞台 小田原城。

関東の覇者
北条氏の巨大要塞です。

町全体を 堀と土塁で取り囲み

秀吉の大軍を迎え撃ちます。

今回 北条氏が築いた

鉄壁の守りの再現に
挑戦しました!

ちょっ…!

対する秀吉は
敵のどぎもを抜く作戦で対抗します。

それが伝説の…

ひと夜のうちに姿を現したと
伝えられる…

現地を くまなく調査し

一夜城を CGで…

秀吉の秘められた戦略が
明らかになります。

城と城が ぶつかり合う…

えいえいおう!

「歴史探偵」 調査開始です。

♬~

いや~…。

副所長 今日は豊臣秀吉。
そうですね。

戦国ですねえ。
しかも 戦国時代のクライマックス

天下統一の
お話でございます。

それはそうと副所長 今日はちょっと
いつもの場所とは違いますね。

いつも ここにいますけど。
そうなんです。 ちょっと今回は

私が探偵を担当いたしまして。

あっ ほれ 副所長自ら探偵?
そうなんです。

まずは こちら ご覧下さい。

はい 1590年の

小田原攻め直前の勢力図なんですね。

豊臣秀吉 どうですか? この勢力。
すごいですねえ。

そうなんですよ。 今回 小田原攻めで

相対する…

で 大河ドラマでも
北条 出てきますね。

これは 同じ北条ですか?

…と思いきや
全然 別の北条なんですよね。

はい 別物です。
なるほど。

…という状況になってるんですね。

だけど あれ?
東北 真っ白じゃないですか。

まだね…

なるほど。
じゃあ そういう意味では

ほんとに 何か 天下統一のための
最終決戦ですね 秀吉からしたらね。

ねえ。 まず では その小田原攻めの軍勢を
見てみましょう。 はい。

北条は この小田原城に
籠城しておりまして

およそ5万の
軍勢がいました。

で 相対する秀吉は

なんと およそ20万の大軍勢を
動員していたんですよ。

4倍じゃないですか!

これは もう…
もう秀吉の圧勝じゃないですか これは。

ところがですね 秀吉の前に
とんでもない壁が立ちはだかるんですね。

で それが
こちらの

天下の名城
小田原城です。

この城の
防御力の強さを

私 体を張って調査してまいりました。

(鳴き声)

戦国時代の末 天正18年。

20万を超える大軍が 関東に集結します。

軍勢を率いるのは…

天下統一の総仕上げ 小田原攻めです。

(秀吉)北条など恐るるに足らず。

この秀吉が 握り潰してくれるわ!

しかし 秀吉が見たのは
予想外の光景でした。

こ… これは… 何だ この城は…。

神奈川県小田原市。

中心部にそびえたつのが
北条氏の居城 小田原城です。

小田原といえば 小田原城。
門 くぐっていきますよ。

いや~ 門をくぐるって
テンション 上がりますよね。

いきましょ いきましょ。

どうも~ おはようございます。
おはようございます。

「歴史探偵」の渡邊と申します。

小田原城天守閣館長の
諏訪間でございます。

どうぞ よろしくお願いいたしします。
よろしくお願いします。

長年 小田原城の研究を
続けてきました。

現在 見られるのは

江戸時代に建て直された
小田原城を復元したもの。

北条氏の小田原城に迫るヒントは
別のところにあると 諏訪間さん。

案内されて やって来たのは…

1kmも離れちゃったの?

はい。

畑の横側ですが…。

お~… え?

あら!

わあ~ すごい!

V字形に掘り込まれた斜面。

北条氏によってつくられた
堀の跡です。

皆さん 見て下さい。

すごいですよね。
こう ぐる~っと あっちまで。

このスケール感なんですよ。

すごいですねえ。
すごいですよ。

更に その上には

高さ5mの土の壁
土塁が設けられていたといいます。

北条氏は
秀吉との対決に備え

小田原の町
全体を囲む

堀と土塁を
築きました。

内側には 田畑や鍛冶屋まで取り込み

食糧や武器を 絶えず調達できます。

つまり 小田原城は

長期戦を戦い抜くことができる城でした。

天下統一を阻む 鉄壁の守り。

北条氏を倒すためには

この総構を突破しなければなりません。

そこで…。

いきま~す!

よいしょ!

よいしょ!

お? あっ…。

諏訪間さん
意外と 私 いけてるかもしれない。

あれ? これ…

え? こんなもんじゃなかったって
ことですか?

全く違いますね。

♬~

北条氏がつくった 総構。

当時は どんな姿だったのでしょうか。

諏訪間さんの監修で
その一部を再現しました。

ちょっと じゃあ
ヘルメットも装備させて頂きます。

ごめんなさい 副所長 誰なのか
もう もはや 分かんないんだけど。

気合い 入りますね。 ばっちりですね。
フフフフッ。

え?
(諏訪間)ここです。

待って下さい!

ちょっとこれ
すごい堀じゃないですか!

(諏訪間)そうでしょう。

これでも 堀の幅や深さは…

うわ~ すごいね。

いや 高い…。

攻める豊臣軍の気持ちになって
見てみると…。

まだ下りる。

これだけで 何か戦おうと思って
動こうと思ったら…

ここ ちょっと行くと
また こう 塀のようにあって

この形は 何ですか?

これがですね…

身動きのできなくなったところに

矢や石が降り注ぎます。

脱出するには

とにかく上へ
登らなければなりませんが…。

所長 見て下さい。
堀の下から見た この急斜面。

いや~ そうだね。
すごいですよねえ。

もう 切り立ってますよ 堀が。

当時の堀 大体
60度前後ぐらいなんですよ。

いや~ ちょっと
クラッときますね。

いや ちょっと これは
秀吉軍の気持ちで登るしかない。

ちょっと待って下さいね。
これ だって

普通に こう登ったって… あっ…

ちょっと待って。
全然 ダメだよ。 見るからにダメだから。

ツルッて…。

何してるの?

ダメに決まってんじゃん。

ちょっと ずるいかもしれないですけど
横から…。

横から?

何をしてんの 副所長。

ちょっ…!

討ち死にます…。

討ち死にましたねえ。

とても抜け出せそうにない堀。

その原因の一つが
斜面の表面にありました。

あ~ 関東ローム層…。

更に 実際の大きさは

今回復元した堀の3倍もありました。

え~!

ちょっと 大きな声 出ちゃった。
3倍か。 絶対無理じゃん。

秀吉も 力攻めでは

総構 そして小田原城を
落とすことはできなかったのです。

これが 鉄壁の守りになるんですね。
そうですね。

(諏訪間)ここに落ちたら…

体験して分かりましたけど これ…

いや 副所長 体張ってましたねえ
その 宣言どおりね。

そうなんですよ。

はたから見たら

えっ この大人の人は
何やってんだろうっていうぐらい

絶対 登れなそうなのに
何回もチャレンジしてました。

更にですね…

うわっ!

うわ~。

…と思うんですね。
なるほどねえ。

そうなんですよ。
やっぱり その 関東ローム層とかは

当然 まあ あんまり
体験してないだろうしね。

そういう意味でも…

で そのすばらしい
総構なんですけれども

このね 地図に示したように
全長 およそ9kmありました。

もう鉄壁ですよね これだけでも。

で 実はですね…

で 実際に 戦国大名で すごく有名な

上杉謙信とか武田信玄が

小田原城を攻めたことがありました。

で そのころ
どうだったのかと言いますと

総構はありませんで

この紫の部分で
示したぐらいの

ちいちゃな 小田原城の
範囲だったんですよ。

それでも
手も足も出なかった
っていう

記録があるんです。
それに 更に今

Vで 体を副所長が張っていた総構。
はい。

なるほど なるほど。

可能性としてね。
はい。 だから…

…と思うんですね。
なるほどね。

では 今度は
秀吉のターンにまいりましょう。

じゃあ この総構のある
鉄壁の小田原城を

どうやって攻めるのか
攻略するのか。

もし 所長が秀吉だったら
どう攻めます?

非常に あの 秀吉は 奇想天外な作戦が
好きというイメージがありますんで

何だろう… 水攻めとかですかね。
お~ 水攻め。

どうですかね?
いいですね はい。 確かにね…

ただ この…

ハッハッハッハッ!
ちょっとですね…

じゃあ もう 小田原攻めは もう何?

最近覚えた言葉 使っていい? 俺。
最近 覚えた。
はい 何でしょう?

小田原攻めは もう完全に…

アハハハッ。 無理ゲーね。

クリアするのが困難な状況ですね。
そうです そうです。

そう でも その無理ゲーを
何とかするのが秀吉なんですよ。

今までの戦いの常識を覆す作戦で
この小田原城を落とそうとします。

うん 楽しみだ それ。

難攻不落の小田原城を
秀吉は どう攻めたのか。

謎を解く手がかりが
戦国時代の絵図に残されていました。

小田原攻めの時の 軍勢の配置図です。

小田原の中心部を取り囲むように
築かれた総構。

その外側を 更に囲うように

巨大なラインが張り巡らされています。

これは 一体 何でしょうか。

まずは 情報収集です。

(スタッフ)こちらですね
「埋蔵文化財の確認はこちら」。

総構を囲むラインの発掘記録を
調べてもらいましたが…。

ならば 現場に行くしかない! ですよね。

(スタッフ)あっ あれ 何か ちょっと…

気になる場所を見つけたので
聞き込み調査です。

(スタッフ)こんにちは。

柳川泰久さん。

先祖代々 小田原で
地元の歴史にも詳しいとのこと。

これですか?

いかにも 戦向きの造りを
感じさせるところも…。

(柳川)こういうふうに…

柳川さんの家には
古い絵図が伝えられていました。

円形の砦のようなもの。

小田原攻めの時に築かれた
陣地の跡だといいます。

もう一度 最初の絵図を見てみましょう。

総構を取り囲む
ラインには

丸い陣地が
いくつも置かれ

互いに 柵などで
つながっていました。

つまり 秀吉は
総構を上回る

巨大な包囲網を
築き上げていたのです。

城を攻めるための
この包囲網としましては…

はぁ~。

秀吉のねらいは
どこにあったのでしょうか。

味方の武将に送った手紙に

その答えが記されています。

小田原城は
当時 並ぶもののない巨大な城。

北条氏には 城が完全封鎖されるなど
想像もできませんでした。

戦う前に どぎもを抜いて
敵を追い込む。

それが 秀吉の小田原攻めだったのです。

北条氏の戦意を 根こそぎ奪うため
秀吉は 次の作戦に移ります。

そろそろ仕上げじゃ。

あの切り札を使おうぞ。

再び 小田原城に向かいました。

おはようございます。
「歴史探偵」の渡邊と申します。

小田原市文化財課の
佐々木と申します。

佐々木健策さんは 小田原市の学芸員。

戦国時代の小田原を
調査してきました。

案内されたのは
小田原城天守閣の展望デッキです。

箱根の山並みが見えて…
ありましたね そこに看板が…。

分かりますか? 「一夜城」。

「石垣山一夜城」と書かれてます。

ん? 切り札って これでしょうか。

小田原城の天守から
3km離れた

石垣山の山頂。

「一夜城」は 小田原攻めのさなか
秀吉が ここに築いた城で

「石垣山城」とも呼ばれます。

でも なぜ この城が
秀吉の小田原攻めの切り札なのか。

ここからは 秀吉が使った
お城マジックを見ていきます。

♬~

小田原の市街地が 一望できますねえ。

一夜城が築かれた…

お~! えっ 何だ? これは。

草に覆われた壁のような斜面。

(刈る音)

一夜城の全貌に迫るため
小田原市に 草を刈ってもらいました。

すると 現れたのは…

立派な石垣です。

へえ 石の壁 まさに。

(佐々木)そうですね。

石垣の石は 「野面積み」という技法で
積まれていました。

自然石を加工せず
そのまま積み上げるため

熟練の技術が必要です。

そうですね。

う~ん そうか。
今度は 西の技法で。

北条氏をはじめ 関東の大名にとって
石垣は特別なものでした。

うん すごいね。

続いては 一夜城の中枢
いわゆる本丸に移動します。

(佐々木)前の方に見える
丘のような高まり 分かりますか?

ありますね。 ちょっと
ぽこっというふうになってます。

(佐々木)石垣山城の
天守台の跡になります。

え~! 天守があったんですか?
ここのお城にも。

「天守」とは 城のシンボルです。

戦のための急造の城に
天守まで設けるのは異例なこと。

秀吉の圧倒的な力を示す
ねらいがあったと見られます。

天守まで備えた一夜城とは
どんな姿をしていたのでしょうか。

城郭建築の専門家に
復元図を作ってもらいました。

残された遺構や
秀吉が築いた 他のお城を参考に

当時の姿を再現します。

ご覧下さい。
これが 秀吉の一夜城です。

壮麗な石垣の上に立ち並ぶ
門 やぐら そして 天守と御殿。

当時は まだ珍しかった白壁や瓦も

ふんだんに使われていたと
見られます。

♬~

ここで 秀吉は あることを命じます。

周りの木を 全て切れ!

(木が倒れる音)

(倒れる音)

山の木々に隠れ 敵に気付かれぬよう
工事を進めてきた秀吉。

城の完成と同時に

周りの木々を
一気に取り払いました。

はぁ! そうすると
ぶわっと現れるわけ?

うわ~ すごい演出だね。

北条方には 壮大な城が
一夜で築城されたかのように見えたと

伝えられています。
そうか そうか なるほど。

一夜城が 姿を見せてから10日後。

関東の覇者 北条氏は降伏します。

城を使った
壮大なマジックによって

秀吉は 天下統一を成し遂げたのです。

いや 確かに
まあ 何つくってんだろうと思って

木が切り倒されたら

その すごい城が
バーン 目の前に現れたら

まあ ちょっと 戦うだけ むだかなって
思っちゃう気持ちも

何か分かる気がしますもんね。
くじけちゃいますよね。

もう それも どんどん どんどん
不安になりますわなあ。

何か工事してるけど 何だろうって。

まあ 今の現代社会にも
よくありますけど。

あれ 何の工事してんだろう
っていうの ありますけど。

ちょっと怖いですね。

陣地が かなり近いんですね
豊臣とですね 北条で。

結構 その しゃべることだとか
連絡は取り合えたみたいで

そういう意味で
まあ 何か怪しい情報を流したりとか

あと 寝返りしなさいってことで

寝返っていく北条の兵も
結構いたんで

そういう まあ 疑心暗鬼の中で
突然 ある日 そのボーンとですね…。

あの城が。 衝撃だよね もう。

しかもですね 所長。

おっ それだけではない?

秀吉に従った その兵士たちも

そんなに
長年 従ってたわけじゃなくて

ほんとに まだ こう
秀吉に従ったばっかりの人たちなんで

自分のですね
威信を見せつけるっていう

そういう意味があったと思うんですね。
なるほど~! そうか…

まさに。
ものでもあったと。

では所長 この立派な一夜城を
初めて訪れた武将は

どんな気分になったのか
皆さんも 一緒に体感してみましょう。

体感? どういうことだ? 体感。

さあ 下から
天守に向かって 登ってまいりましょう。

大きな石が落ちていますが

これは もともと石垣だった石が
落ちてしまっているんですね。

どうなっていたのかというと
このようになります。

おお~!
どうですか? 所長。

何か… これ 石垣ですね
これ 左右に ずらっとね。

これは まあ 圧巻ですね。

高いところで
10m以上もあったそうです。

これ 多分ね 通る人に
こう 威圧感を与えるために

あえて こう左右をね

高く積んだんじゃないかなと
思うんですね。

う~ん なるほど。

さあ この先 左に曲がります。
ぐぐっと進んでいきますよ。

そうすると 何でしょう?
何ですか?

これ でっかい門が出てきましたよ。

これまた… またね
威圧感ありますね。

ありますね やぐら門です。

で これを くぐると

また正面に 石垣がそびえ立つ
という状況なんですね。

さあ いよいよ 登っていくと
頂上に到着します。

で ここにあったのが…。

うわ! おっ!
天守 天守が出てきました。

これが また立派ですね。

いや~ しかし でも
こんなのを目の当たりにしたらね…

…ってね 思ったかもしれないですよね。

で ここでダメ押しの
情報があります。

豊臣軍の ある武将が
こんな言葉を残しています。

「上様の陣城」 つまり一夜城は

当時 秀吉が拠点としていた…

…というふうに
記してあるんですよ。

降参って感じですね。
ねえ!

もう 何か まあ
でも あの 確かに 一夜城 見たら

もう 一生ついてきます
っていう感じにね

何か なっても
おかしくないですよね うん。

…ってことですね 一夜城でね。

で まあ 天下統一を
これで秀吉は果たしました。

でもですね このあと
さらなる野望へ突き進んでいくんですね。

で その企てに利用したのも 城でした。
あら。

天下統一を果たした秀吉。

しかし 次なる野望を
抱いていました。

(秀吉)明国を おとすことなど…

小田原攻めのあと
中国 明を攻めるべく

朝鮮へ出兵することを決めます。

…に集められました。

しかし 集まった将兵たちの間で
異変が起こります。

当時 日本にいた宣教師の記録です。

海外に大軍を送ることなど
1, 000年近くなかった日本。

出兵への不安が広がっていたのです。

己の野望を阻みかねない 恐るべき事態。

ここで秀吉は
新たな手段に出ます。

城じゃ! いま一度 城を用いようぞ。

それは…

朝鮮出兵のための本拠地として

築いた城です。

秀吉は
この城を どのように使い

兵たちを
鼓舞したのでしょうか?

肥前名護屋城は

朝鮮出兵の後
取り壊されましたが

今も 城跡が
残っています。

石垣の圧倒的な存在感。

一夜城と似ています。

一夜城は 関東で初めての
本格的な石垣の城でした。

一方 肥前名護屋城も
九州で初めての 大規模な石垣の城です。

しかも 城の面積は17万㎡。

石垣に なじみの薄い地域に
突如 現れた 桁外れの石の城。

そして 石垣の上には
壮麗な天守が築かれました。

これも 一夜城と同じです。

更に 漆喰の白壁に

金箔瓦が輝いていました。

秀吉は 城を使って
自身の力を示すことで

兵たちの不安を消そうとしたと
見られます。

結果として見てみますとですね…

もしくはですね…

そして 秀吉は
肥前名護屋城に

もうひとつ
仕掛けを施していました。

城のシンボルである 天守。

その跡に登ってみると…。

海が 秀吉の仕掛けに
どのように関係していたのでしょうか。

肥前名護屋城の博物館。

模型を使って 秀吉の仕掛けたマジックを
検証していきます。

こちらが 城の天守。

出陣の時 兵たちは
この城を見ながら 日本を後にしました。

海を渡る兵士の視線に
合わせてみると…。

秀吉は 将兵が日本を離れる時

城が 最も壮大に見えるよう
築いたのかもしれません。

人の心を操る 巧みなマジック。

城は 秀吉にとって
自らの野望を推し進める原動力でした。

いや~ もう…。

朝鮮出兵の兵士たちのメンタルを
上げるためにも 城を利用していたと。

ここまでくると…

そうですね。

結局 まあ
朝鮮出兵は失敗に終わってね…。

失敗にね 最終的には。
肥前名護屋城も
廃城になってしまうんですけれども

ただ やっぱり あの
一夜城から 肥前名護屋城につながる

こう 流れっていうのは

やっぱり城がですね
「戦うため」から 「見せるため」の

まあ 大きな転換点になったんじゃ
ないかなと思うんですね。

なるほどね。

で 実際 秀吉が 天下統一したあとに
建てられた城っていうのは

その 見せるための工夫が
随所に見られるんですね。

2つ ご紹介したいんですが
こちら まず ご覧下さい。

岡山城。
これは… そうなんです。 岡山城。

秀吉に仕えていた
宇喜多秀家が建てた
岡山城ですが

そこに使われていた
瓦というのが このように…

金の装飾が施されているんですね。
金だ。 あ~。

で これまあ いわゆる
金箔瓦というものですが

やはり 金で
きらびやかっていうものを

あの 秀吉は多く用いてまして

その後の城郭にも

こうやって まねして
取り入れられていたということが

分かっているんですね。

そして もう一つ
お城 ご紹介しましょう。

こちら 世界遺産にも
登録されている姫路城です。

ねえ 白いですね。

なぜ じゃあ
白く見えるのかといいますと

これ 瓦が
ずっと並んでいます。

その間に このように

もりもりっと たっぷりの漆喰が
塗られているんです。

まあ でも やっぱ
これだけ白いと やっぱり

町なかにいたら パッとやっぱり ねえ
目立つしね 荘厳ですよね。

そうですね。
で この姫路城って 徳川家康が

まあ 親族のですね 池田輝政という人に
つくらせた城なんですね。

で まあ この時代 戦いが
まだある可能性が高かったんで

そういった意味で やっぱり

西国大名 こう けん制する
意味合いがあったのかなと。

はい そうですね。

さあ 今回は 小田原の一夜城を
ご紹介しましたけれども

調査 いかがでしたか?

いやいや あの~ ほんとにね
あの~ 何か 今日はもう…

そうですねえ。

すばらしい調査でしたよ。

今回の調査ですね 所長
あの「見せる城」ということで

やっぱり 探偵も 分かりやすく
皆様に分かって頂くために

見せていこうということで
私 体を張って…。

見せる? 見せる? 覚えてるのは

ほんとに 何か
こう堀の中に入って

どう考えても
あれ 上がれないはずなのに

何回かチャレンジしてた
副所長の画が

一番 印象にあるんですけども。

「見せる」というより
「見てられない」って感じですか?

ああ! そうです そうです。
ああ… そうですか~。

河合先生 そういうことです。
そういうことですね~ 恥ずかしい…。

Source: https://dnptxt.com/

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