徹子の部屋 村井國夫[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

徹子の部屋 村井國夫[解][字]

~2年半前に心筋梗塞…妻が俳優人生の支えに~村井國夫さんが今日のゲストです。

◇ゲスト
2年半前に心筋梗塞で倒れたが、現在は元気な姿で舞台復帰も果たした俳優・村井國夫さんがゲスト。
◇番組内容
主演舞台公演中、帰宅後に具合が悪くなり妻の音無美紀子さんが救急車を呼び病院へ搬送された。救急車内では2度心肺停止になり、一時は生死の境をさまよったという。昨年1月には新型コロナウイルスに感染し、また入院を…。家族にも会えず精神的につらい日々だったと明かす。退院後は音無さんが塩分調整した料理で健康を支えてくれている。台所事情がわからなかった村井さんも、最近は音無さんと一緒に料理に挑戦しているそうで…
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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(黒柳)これは
快気祝いのお写真です。

2年半前に
心筋梗塞でお倒れになり

一時は 生死の境を
さまよったそうですけど

元気なお姿で
舞台復帰をなさいました

村井國夫さんです。
どうぞ お入りください。

俳優人生を支えていらした
妻 音無美紀子さんとの

現在のお暮らしについても
伺います。

まあ お元気でね 何よりでした。
でも すごいお元気そうで。

そうですね。 今となっては。
ねえ。

そんなに元気そうになって…

いきなり
そんなになるんですかね。

ねえ。
自分でも びっくりしましたよ。

やっぱり。
ええ。 もう 全然 本当に

ずっと 何十年も
元気にしてたわけですから。

そしたら 急に
そういう事になったんで

やっぱり 年は ちゃんと
食ってるんだなと思いましたね。

でも
今 77歳でいらっしゃるそうで…。

で その まあ
生命の危機を乗り越えて

舞台にも
復帰なさったんですけども。

2019年だから 2年半前ですか。
そうです そうです。

主演舞台 公演中に
心筋梗塞で倒れて…。

もう そういう自覚症状
っていうのは あったんですか?

そうだね。 何日か前からね

首が すごく痛いなとは
思ってたんですよ なんとなく。

それで 熱くなるような感じで。

それでも
舞台は全然平気でやってましたし。

それで 倒れた日は
ちょうど 2回公演で

2回 終わって。
それ もう 全然問題なく。

だけども やっぱり
首筋が こう 痛いななんて…。

でも 今時 2回公演っていうのも
相当ですよね。

相当ですよ この年に2回公演は。
そう思う。

ねえ。 それで やって 帰ってきて
食事をして帰って。

その時 女房も見てたんで
一緒に帰ってきたんですけども。

それで 帰ってきてから
急に なんか こう…

やっぱり 首から胸の方まで

ちょっと
痛くなったりなんかして。

それで お風呂 入ろうと思って。

それで お風呂 上がって

かみさんが
こう マッサージしてくれて。

それでも どうにもならなくて。

「救急車 呼びます?」って
言ったもんだから

「それは もう これは ちょっと
普通じゃないから呼んで」

って言って
それで 呼んでもらったんです。

そしたら すぐ来たんですね
救急車。 早かったの。

だから これがよかったんですね。
うん。

救急車 乗ったら
もう 心停止ですよ。

うわ! 心停止?
はい。

あら 恐ろしい。
そう。

それで 心停止して
電気ショックをやって。

バン! なんて…。
そうです。

それで 蘇生して
病院に向かうんですけども

その間は
全然 平気だったんですよ。

うん。 平気って…。
平気…。

全然 なんの… 痛くもないし。

あっ よくなったのかなと
思うぐらいに。

バン! も知りませんから 自分は。

それで 病院… あれ?
どこの病院に行くんだろう。

うちの近所に総合病院あるのに
そこじゃないなと思って。

それで… それでも
10分ぐらい乗ってましたかね。

そしたら フーッと また
意識があれして また

もう一回 心停止したんですって。

そこで?
もう 着く間際に。

あら やだ。 また バン!
っていうの やったんですか?

バン!
あら 大変。

これは もうね…
かみさん 乗ってたんですけど

これは もう駄目だと
思ったらしいですよ。

そんなぐらい。

その時はね。
なんでしょうね いきなり。

いや だから やっぱり 長い間

よくない事が
きっと あったんですよね。

きっとね。 でも それにしてもね
いきなり そんなね。

そうです そうです。
どこかが具合悪い…

悪い 悪いっていうなら
わかるけど。

そうですよ。 突然でした。
そんな突然って ねえ。

そんな 死んじゃうみたいに
なっちゃうっていう…。

そうなんですよ。 もうね…。
そして いらしたらば

手術ってなったんですって?
あっ そうなんです。

それはね…
当然 もう 血管が駄目で

それで ステントを入れて
血管を広げて

血の通りを よくしなきゃいけない
っていうんで

「入れます。 手術しますけど」って
言うから

「いや それ 駄目だ」って
言ったわけですよ。

芝居をやってて… 小さい劇場で
やってるわけですから

僕が倒れたら
もう 代わりはいませんから。

本当に…
「いや それは駄目だ」と言って。

僕は… もう その時
痛くもなんともなかったんで

「帰ります」って言った…。
すごいわね。

そしたら 看護婦さんがね
これ また 面白い人で

「村井さん
私はね お芝居が大好きで

よく拝見してるんです」。
あっ そう。

「また元気になった
村井さんの舞台

見たいから手術しましょう」

「このままじゃ駄目です」って
言うんですね。 いやー…。

なんか その時もね 自分でも

なんか 芝居がかったセリフだなと
思ってね。

こんなくさいセリフ書いたら
きっと 拒否されるなぐらいのね

すごい 「やりましょう」とか
言われてね。

で まあ そこまで言われるならと
思ってね。

でも その人は
それから 見に来た事ないから

あれはウソだったのかなと思って。
ハハハ…。 そうね。

そう。 ウソも方便で。
上手。

そう。
上手で その気にさせてもらって。

それで 手術をして
ステントを入れたんですけども。

ええー。

そういうのは痛くないんですか?
やっていらっしゃる時は。

痛くないです 全然。

だから 痛いっていうのは
倒れる前の何分間ですか。

あっ そうですか。
あとは もう 入院しても

全然痛くはないです。
ほうー。

なんて事でしょうね。
その代わり ステント

3本も入れたんですよ。
あらー。

それで… 広げるわけですけども
血管を。

だから
すごく 血はサラサラと今は…。

でも そうなってる時に

なんか 葉巻を 新しいのを
お買いになったばっかりだった…。

そうなんですよ。
葉巻を買って 箱に入れてたのに

それ 2年半 ずっと
そのままにあります。

吸っちゃいけないの?
吸っちゃいけない。

だから それを吸うと
全然駄目だから。

ええー。 でも すごいですよね

そんなふうに
なっちゃうなんてね。

だって それまでは
お元気だったんでしょ?

もう 全然元気でした。 若い時に
ちょっと病気したぐらいで

それから もう ほぼ40年近く
なんともなかったわけですからね。

舞台で大きい声 出したり
歌ったりしても 全然平気?

平気です。

退院後か
やっていらっしゃる時は

ウォーキングって…。
ああー。 …は退院してからですね。

1人じゃ ねえ

なかなか行かないだろうから
っていうんで 退院してからは

娘と それから かみさんが

一緒に歩いてくれたんですよ。

話しながら歩いたりして。
そうそう そうそう。 色んな事ね。

それは退屈しませんでしたよね。
そうですよね。 色んな景色もね。

でも そのうち 1人 いなくなって
もう1人 いなくなってって

そして 誰もいなくなった
みたいなもので…。

お1人で歩いたり。
1人で歩いてますけども。

大体 どのくらいの期間
歩いていらしたの?

やっぱり 2時間近くですよね。
うん。

だから 一時は10キロ近く…。
相当ですよね。

そうですね。
1万5000歩か4000歩ぐらいですね。

今は もう 1万歩くらいですね。

でも 今もやっていらっしゃる?
はいはい。 もちろん そうですね。

でも 面白いもんですよね。
歩けばいいっていうのがね。

そうですね。 やっぱり 刺激が
あちこちに あるんですね 体の。

だから まあ 歩けば なんとか…

一番 体内の脂肪も…

体脂肪も やっぱり
落ちるみたいな事が…。

すっきりして
いらっしゃいますもんね。

いえいえ いえいえ…。
本当。

でも そうこうしてる矢先に
コロナウイルスに…。

これはね 本当に 千秋楽を…

一つの芝居を迎えて。
そのあとで。

ええ。 ううん。 去年の12月…。
あっ 去年?

だから 倒れたのが去年です。

で 一昨年の だから 12月に
回復して 違う芝居 出てて

それで 旅公演 行って
全部 無事に終了して

で 次が
ミュージカルだったんですよ。

すごいですね。
それで 歌の稽古

年末までに3回 行ったんですけど
そこでなんですね。

1日に
もう 発熱しちゃったんですよ。

1月1日に。 それで…

その時は
でも 陰性って言われたの。

それで 4日にミュージカルの中の
検査があったんです PCR。

それで 陽性が出ちゃって
もう 即入院。

あら。
これがね

心筋梗塞より つらかったですね。
ええー。

心筋梗塞は人に会う事もできるし

家族も見舞いに来るけども…
友達も来る。

でも コロナは一切駄目でしょ?

会っちゃいけない。
会っちゃいけない。

あら やだー。
それで 呼吸… 酸素マスクして

で 点滴つながれてる。

あら。
トイレ行くにも 自分で

これ ガラガラ ガラガラ持ってね
トイレ行くでしょ。

そして 誰にも会えない。
看護婦さんだけ。

だから 本当に それがつらかった。

で やっぱり
心臓が悪かったもんだから…

食事が…。

塩分が ほとんどないものを
食べさせられる…。

そんな事になっちゃうんですか。
そうなんです。 心臓がね…。

うん。
うちでも まあ 6グラム…

一日6グラム程度しか
塩は使えないんですけども

病院は もっと徹底してるから

全く 本当に もう
味のないおみそ汁と…。

あんまりおいしくない…。
おいしくない。

味のないおかずと食べるでしょ。
もう 食べてたら…

これが つらかったですね。

そうだわね。

お漬物でも なんでも やっぱり

ある程度 ちゃんと…
お塩ですよね。

塩が おいしいんですよ。
そうですよね。

だからね もう 味気ない事
おびただしかったですね。

へえー。
甘いものはいいんですか?

甘いものもね ほら

塩分使って甘くするものって
あるじゃないですか。

あっ そうですよね。
そうそうそう。

だから
僕は小豆が好きなんですよ。

大福だとか そういうの。
そうよね。

それも 塩分使って甘くしちゃう
みたいなところがあって。

だから そんなに まあ
食べませんでしたけども。

フフ…。 大変ですね。
大変でした 本当に。 孤独で。

会えないって… 人が会えないって
こんなに孤独なのかと思って。

退屈でしょ?
退屈も退屈。

でも そういうふうに…。

どのぐらい入っていらしたの?
結局は。

それが 普通はね 2週間ですけど

やっぱり ちょっと悪くなって
中等症まで いきかかって

これは ちょっとっていうんで
17日間 入院して…。

あっ そう。 随分ですよね。
そうですね。 長いですよね。

コロナ禍では
家のお片付けなんかして…。

これが また
大変だったんですって?

もうね そろそろ やっぱり

終活を迎えなきゃいけないかな
と思って。

倒れた…
2度 倒れたもんですから。

やっぱり 本なんかが
ものすごく…。

そうですよね。
僕の書斎というか

自分の部屋の中で もう…。

平積みにしてあって
こうなってるから。

それは もう 片付け…。
でも いつか読もうと思って

そうなっちゃうんですよね。
そうなんです。

資料は捨てられないんですよ。
そうよね。

小説はね まだ…
だから もう 全部 片付けました。

あっ そうですか。
洋服とか。

そうすると 今は もう
そういう有名な書店が

引き取ってくれるんで。
あっ そうですか。

引き取ってくれて
それを施設に…。

お金は僕にじゃなくて
施設に送ったりしてくれるんで

それは いいかなと思って。

だけども
妻はね 下手なんです 片付け。

音無さん
お片付け 下手なんですって?

というのはね
片付けようと思うと

そこで読み始めるわけですよ。
なるほど。

全然 進まないんですよ。
わかる。

ねえ。
そう。

「これは あの時の あの…」
だとかさ。

だから 全然駄目です。
そう。 手紙でもなんでも

ちょっとね…。

山岡の母さんから来た
手紙だとか

読んでるわけですよ。
1人で涙してるわけですよ。

「ああ 母さんが…」とかね。
うん。 そう。

そう。
全然 片付かない。

ただ 集めていらっしゃるのは
干支の置物?

外国のヘレンド…。
これ ヘレンドね。

私も持ってるの ヘレンドのこれ。

奇麗ですよね。
奇麗。 点々があってね。

私 グリーンが好きなんだけど。
グリーンがいいですよね。

で あのお猿さんをもらって。
可愛い。

僕は申年なんで。
あっ そうですか。

それだけの事なんですが。
あとはウサギさんだとか…。

可愛いですよね。

このヘレンドの動物は
本当に可愛いと思います。

可愛いですよね。 フクロウも
本当 可愛いですよね。

ねえ 本当。 何度見ても
可愛いなって言っちゃう 思わず。

これはコペンハーゲンですね。
あっ そうですか。

ロイヤル コペンハーゲンで…。

随分 きちんと
お並べになりましたね。

子供の生まれた年とかなんとかが

記念プレートとして
飾ってあるんですよ。

ああいうの いいですよね。
その年…。

あっ これね。
これが1976年か。

うん。
あっ 結婚の年だ これ。

あら 結婚。 あっ 大変。
あっ 忘れてた。

フフフ。 じゃあ もう すごく前。
ええ。

あっ 可愛い 可愛い。
これは娘の誕生…。

うーん。 可愛い。
年ですね。

可愛い。

これが息子の誕生。
本当だ。 すごい。

ねえ。
ええー。 可愛い。

僕の誕生だけ ないんですね。
フフフフ…。

あなたのだけ ないの?
ないですね。

1944年はない。 探さなかった。

高いですよね
昔のものを買うとすると。

それは 今 買おうと思ったら
なかなかね…。

なかなか ないですね。
フフフフ…。

あれですよね 村井さんは
佐賀県のご出身だそうだから

あそこは有田焼?
あっ そうです そうです。

でも 有田焼じゃなくて
唐津焼もあるし…。

あっ 唐津焼も…。
太郎右衛門さんという名陶が…。

僕は割と土物の方が好きなんで。

もちろん 有田も… 食器は
普段使いで 有田焼…

有田市に行くとね それこそ
1円からありますからね。

あっ そう。
お茶碗1つ 1円とかね。

そんなの あるんですか。

なので。 まあ 有名な今右衛門
柿右衛門とか そういう…。

いいのが…。
ええ。 割と… ですけど

まあ 好きですね。

よく 陶器市 行きました
おふくろがリュック背負って。

あっ そう。 そういう所に
ちょっと いいものが

あったりするんですよね。
そうですよね。

安くて いいものが買えるんでね。
趣味のいいもの。

だって 普段使いですからね。
そうそうそう。

何も 高いものを使う必要ないし。

そういうのを普段使いにしてると
気持ちいいですよね。

そうですよね。
だから わかります。

あっ これ
今右衛門さんのだとかさ。

でも ご結婚47年で
お料理上手の音無さん。

そうですね。
とっても 塩分なんかも

気を付けて
くださってるんですってね。

もうね 塩分は気を付けないと…。

でも 6グラム 僕なんか
大丈夫なんですよ 一日。

でも 6グラムって
本当 ちょっとなんですけどもね。

それでも あっ
これだけ使えるんだって言って

喜んで なんか 作ってくれてます。
そう。 6グラムは いいの?

6グラムまで いいんですよ。
ふーん。

なるべく 健康にいいものを
みたいな事は

考えてはくれてますね。
そうですか。 毎日 食べるもの…。

これ なんですか?
これ キムチです。

キムチ?
お宅で作っていらっしゃるの?

はい。
へえー。 すごい。

キムチ悪いでしょ?
ハハ。 「キムチ悪いでしょ?」。

これ 音無さんが
お作りになったの?

そうです そうです。
すごい。

へえー。
キムチは おいしかったです。

そう。 でも 奥様の
お作りになる手料理の中で

お好きなものは なんですか?
やっぱり 和食ですかね。

うーん。
色んなイタリアンとか

色々 作るんですけども

まあ 和食が一番 もうね
この後期高齢になってくると

和食がいいですよね。
でも まあ 随分 おいしそうに…。

ああー。 好きですよね 本当に。

人が喜ぶのが好きなんですよね。
優しい。

でも そういう
身近にいらっしゃる方が

お料理 作るのが好きで

それで お塩なんか
少し少なめにしたりしてでも

旦那様の食べやすいようなもの
っていうのを作る方が

そばにいるっていうのは
ラッキーでしたよね。

いや もう
こんな幸せな事ないですよね。

本当に幸せだと…。
ご結婚なすってよかったですよね。

ええ。 もう 本当に
結婚してくれて ありがたいです。

まあ 音無さんのお嬢さん
麻友美さんっておっしゃる…。

はい はい。

料理動画配信っていうのを
始めたそうで…。

あっ そうですね。

このコロナで あれだったから
1年…。

息子さん 健太郎さん…。
ええ。

1年ちょっと やってますね。
ええー。

もう 100回ぐらいになります。
ああ そう。

じゃあ もう 随分
100種類ぐらいのお料理を

お作りになった?
そういう事ですよね。

色んな事やってますね。
あなたも ちょっと

そこへ入ったりしてるの?
ちょっと 無理ですね。

無理?
入りはするんですけど。

「音無美紀子と…」
「村井國夫の…」

(2人)「お料理しましょ!」

「では まず
切る事からやってみましょうね」

「上手 上手」

「誰だと思ってんだよ。
何を言ってんだ。 俺だぞ」

(音無)「はい。 できました」
(村井)「はい」

「もう これをつけて
揚げればいいんです」

「なんだ。 簡単じゃない」
「はい」

「誰だってできるじゃないか。
それを料理というのか?」

「えっ? お料理ですよね」

相当 面白いね これね。

もう 実に簡単な…
ちくわを切って…。

ちくわを切って揚げる?
そうそう。

「いただきます」
「私も食べてみよう」

「うん。 ちくわだ」
「ハハハハ…」

「ちくわよ。 ちくわだもの。
でも どう?」

「うん。 ちくわだ」
「本当?」

フフフフ…。
ハハ。

ちくわを揚げるっていうもの…。
とにかく ちくわを揚げる。

これは本当に もう なんにも
手も込まないやつで…。

でも やっぱり 揚げてる方が
そのまま食べるよりは

おいしい? やっぱり おいしい。
なるほどね。

ほんの一手間みたいなもんですね。

でも ちくわだと…。 フフフフ…。

どこ食べても ちくわでした。
そうですか。

でも 村井さんは
九州男児でいらっしゃるんで

お台所に入るっていうのは

いけない
っていう事だったんですって?

そう 「男子厨房に入らず」でですね
昔から。

お風呂だって 男が先みたいな
時代でしたから 僕なんか。

すごいですね。
すごいです。

お風呂も先?
ええ。 女の人が入ったあとは

入りなさんな
っていうぐらいですから。

そんななの?
失礼しちゃいますね。

失礼しちゃう。 そのあとに
入りたいぐらいだけど。

フフフ。 本当よね。
本当に 失礼しちゃう。

本当。
そういう時代でしたね。

ええー。 でも 子供の頃は
引っ込み思案な子で。

ああ そう。
どういうふうな幼少時代?

やっぱり おふくろが心配したのは
中学になってからも

自分で答えて…
みんな 当てられても

手を挙げるような子じゃ
なかったんですよね。

信じられない。
もう そうなんですよ。

へえー。
なんか ちょっと かっこつけて。

まあ そこに可愛い…
いかにも可愛い…。

これだって かっこつけて
気持ち悪いですよ。

そうね。 いい格好にしてますね。
なんかね 足なんか

ちょっと あれして…。
子供じゃないっていうんだから。

フフフフ…。
本当に。

そういうね
かっこつけの子供でした。

本当 ちょっと 寄っかかってね。
そうそう。

寄りかからないで普通に立てって
言いたくなるんですけどね。

フフフフ…。
本当に。

でも お母様のお勧めで
高校に入って

演劇部に入部なすって。
そうです。

そうそうそう。
なかなか 自分では行けなくて。

姉の同級生が演劇部だったんで
迎えに来てもらって

それで 連れていってもらったの。
フフフ。 だらしがないね。

もう 全く だらしなくて。
そこで 運命の出会いがあって。

辻ばんちょうさんという…。
辻ばんちょうさん? 知ってます。

だから
彼が1年上だったんですよ。

ええー。 同じ学校の?
同じ学校の演劇部の…。

あらー。
それで 一から十まで

発声から全て教わったわけですよ。
大変だったでしょ?

辻ばんちょうさんが…。
大変なの。 堅いヤツですからね。

そうそう そうそうそう。
こんなヤツですからね。

そうです そうです。
四角の…。

顔も真四角ですけども。
そうです。

それで 厳しい 厳しい。
へえー。

朝 特練すると
佐賀は掘割が多いから

向こうとこっちで
発声させられるんです。

で 「聞こえなーい!」とか
言ってね。

2人で 「ワーッ!」とか言って。
川を挟んで?

そう。
大変。

だけども それが やっぱり
こうやって ねえ

長い間 俳優を続けられて…。

できたもとに
なったのかもしれないですよね。

大好きな俳優さんでした。

テレビのない時代だったから
映画やラジオに夢中で。

特に なんか 私のラジオを?

『ヤンボウニンボウトンボウ』。
ねえ。

里見さん 横山道代さん
黒柳さんって。

これが… 本当に僕たち

ラジオの前で こうやって
座って待ってましたからね。

あっ 本当?
日曜日の夜でしたからね。

始まるのを。
本当に?

それから 『若い季節』でしょ。
そうそう そうそう。

で 『夢であいましょう』でしょ。
もう だから ずっと

黒柳さんに
僕の青春を捧げたわけです。

申し訳ない事を…。
本当に 育てられたというか。

そうでしたか。
『夢であいましょう』なんて

楽しかったです 見てて。

渥美さんは出るわ
誰はいるわ 彼はいるわで…。

そうね。
歌は すてきな歌でしょ。

今でも歌いたい歌ばっかりですよ。

ええ。 『上を向いて歩こう』とか
ああいう いい歌を みんなね…。

『遠くへ行きたい』とか。
そうそう そうそう。 うん。

僕らが… ちょっと
ライブやったりするけど

やっぱり 歌いますよ。
ああ そうね。

もう 本当に すてきな歌を…
ありがたい。

ちょっと やっぱり 八大さんは
ジャズっぽい感じがあってね。

その頃は
あっ すげえオシャレだなと

思ってました。
そうです そうです。 フフ。

面白かったでしょ?
面白かった。

今度 ミュージカルに
ご出演になるんですって?

はい。 今も稽古中で
あれですけども 4月に…。

これがね
長くて覚えられないんですけど。

はい。 申し上げます。
お願いします。

『ジョセフ・アンド・アメージング・
テクニカラー・ドリームコート』

っていう… そうですか?
これはね

アンドリュー・ロイド・ウェバーが
最初に書いた 学生時代に。

あっ そうなんですか。
処女作なんですよ。

どんな役をおやりになるの?
今度は。

僕は そのジョセフの
お父さんなんですけど ヤコブ。

いわゆる ヤコブなんですけども
ジェイコブという。

それが
12人の子供がいるんですけども

11番目のジョセフを
もう 猫可愛がりするんです。

すごい可愛がって
その子に全てを こう 与える。

そうすると
みんなが嫉妬したりして

ジョセフを追放したりして。

とてもすてきな作品です。
そうですか。

じゃあ 楽しみです それじゃあね。

4月7日から29日までですね
日生劇場で。

何歳ぐらいまで
お続けになりますかね?

先日 仲代さんが89歳…。
そうそう そうそう。

『左の腕』という…
おやりになって。

うちのかみさん 見に行って

もう 出ていらっしゃるだけで
感動して泣いた

っていうぐらいですから
やっぱり。

だから やっぱり
先輩のあとをね 追って

なるべく やっていきたいと
思いますけどね。

89なんて 大丈夫でしょう 悠々。

ねえ。 本当ですよ。
そうですよ。

口で ごまかしますよ。
フフフ…。 ごまかす?

体が動かなくても。
そうよね。

でも 仲代さんは やっぱり
立ち回りもなさっているらしい。

本当に。
本当に。

僕なんかの
11個 12個ぐらい上なんですよ。

じゃあ まだまだですよね。
まだ10年はあるんですから。

ねえ。
ええ。 頑張って…。

そうですか。 じゃあ 先輩が

そんな元気に頑張ってる姿が
励みになる?

はい。 いや うれしいです。
もう本当に

うれしいです そういうのが。
そうですよね。

そうですね。 妻にも感謝して…。
そうですよね。

本当に ありがとうございました。
ありがとうございました。

楽しかったです。 また。

フフフフ…。 フフ。

『徹子の部屋』は

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