あさイチ「プレミアムトーク 高橋一生さん」[字] …の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

あさイチ「プレミアムトーク 高橋一生さん」[字]

▽プレミアムトーク 高橋一生▽俳優としての現在の境地は▽日本文学の名作「雪国」を映像化▽豪雪地帯でロケ!奈緒さんが語る撮影裏話▽一生スマイルが人生の転機に?

詳細情報
番組内容
▽プレミアムトーク 高橋一生さん▽俳優としての現在の境地は▽日本文学の不朽の名作・川端康成の「雪国」を映像化 濃密な人間模様▽豪雪地帯でロケ!奈緒さんが語る撮影裏話▽トレードマークの一生スマイルが人生の転機に?【キャスター】博多華丸・大吉、鈴木奈穂子
出演者
【ゲスト】高橋一生,【VTR出演】奈緒,【キャスター】博多華丸,博多大吉,鈴木奈穂子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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  12. 自分
  13. 映像
  14. 雪国
  15. 川端
  16. 感覚
  17. VTR
  18. フクロテナガザル
  19. メッセージ
  20. 徒労

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

鈴木≫おはようございます。

大吉≫4月8日金曜日の
「あさイチ」です。

鈴木≫会いましたね。
大吉≫そういうことか。

華丸≫あと何回か見ないと
分からないです。

大吉≫もう解決したけど。

華丸≫後にが多すぎて。

大吉≫いちばんの後にを
教えてください。

華丸≫甲子園に行っている
監督として。

あなたは何ですか?

大吉≫一子さんの旦那が

借金取りの旦那で

いろいろ出てきた人が
また出てきた。

鈴木≫今いくつかメモしたんです。
すみれさんとモモケンの結婚も

びっくりしました。

ここが、くっつくんだと。

華丸≫ここまで
ハッピーエンド

ここまで畳みかけてくれると
幸せになりました。

鈴木≫あと5回ぐらい
見たいですね

いろいろ細かいところを。

大吉≫ビリー、物持ちいいね。

華丸≫物持ちいい人は
あそこで落とさないよ。

大吉≫よく無事だったよね
あんなに何回も落として。

ご縁でしょう。
きょうは9時までの放送です。

「プレミアムトーク」
ゲストは高橋一生さんです。

高橋≫よろしくお願いします。

鈴木≫一生さんにたくさん
メッセージきています。

事前に160通を超える
メッセージがきています。

きゃー!朝から一生さんだ
「プレミアムトーク」のため

朝やることリスト頑張ってきま
したよ。

子どもを送ってから
猛ダッシュで戻りますという

メッセージをいただいています。
大吉≫われわれ、動物ものまねを

やらせていただいたことがあって。
高橋≫きょうもですか?

大吉≫きょうは、ないです。
高橋≫ちょっと楽しみに

なっちゃった。
大吉≫われわれの想像以上に

やっていただいて、大反響でした。
あのときのフクロテナガザルの

鳴きまねをご覧ください。

(VTR)
駒村≫動物ものまね道場に

皆さん、入門していただこうと
思っております。

小猫≫フクロテナガザル
という種類の猿でございます。

これ最大の特徴は鳴き声の最後に
両足のふくらはぎが

同時につったときのおじさんの声。
こんな感じです。いきますよ。

<フクロテナガザルの鳴きまね>

華丸≫本当?

大吉≫それは小猫さんでしょ?
最後は小猫さんだって。

駒村≫じゃあ、一生さん
まいりましょう。

<フクロテナガザルの鳴きまね>

<フクロテナガザルの鳴きまね>

大吉≫お芝居が変わるのよ。
物語が変わるのよ。

大吉≫本当に
ありがとうございました。

このときまだ

鈴木さんじゃないですよね
「あさイチ」は。

鈴木≫どうでした?やってみて。
高橋≫楽しかったですよ

あんなこと、なかなか
お芝居でもできないので。

大吉≫なかなかフクロテナガザル
の役はないですからね。

私はテレビで見るイメージしか
ないんですが、こんなことも

やってくれるんだと
あのとき思いました。

鈴木≫華丸さんは一生さんは?
華丸≫ギャップというか

どちらかというと

「僕のヤバイ妻」の緑子さんとの
夫婦の役、まじで怖かった。

まじで、やばい人やった。

そのイメージがあったから

もちろんそこから

「カルテット」とか
いろいろ見させて

もらったんですけど、まさか
アーーーーッ!が見られるとは

いろんな顔をお持ちなんだなと。
どっちが本当なんですか?

高橋≫どっちも本当なんです。
フクロテナガザルみたいなことを

ふだん日常的に友人とかと
やっていますよきっと

これを機に
そういう役がきてくださればと。

何でもきていただければ
両足つってもいいと思います。

鈴木≫きょうも、一生さんへの

メッセージをお待ちしています。

9時までですので
早めにお送りください。

一生さんの最新作は
「カムカムエヴリバディ」の

脚本家・藤本有紀さんが
脚本を手がけた

川端康成原作のドラマ
「雪国-SNOW

COUNTRY-」
です。

美しい映像と濃密な世界観を
ご堪能いただきます。

(VTR)
島村≫国境の長いトンネルを

抜けると雪国であった。

駒子≫…見ぬ恋に
あこがれるようなものかしら。

島村≫うまいことを言う。

♪~

駒子≫悲しいわ。

いやよ!

島村≫…あの人は駒子の
いいなずけじゃなかったの?

葉子≫そんなの嘘です。

♪~

駒子≫殺されちゃいますよ。
島村≫徒労だね。

雪国。

鈴木≫映像が本当にきれいで。

ちょっとミステリーとか

分からないところもあって
ぞくぞくするような一生さんの

魅力も感じられましたけれども
一生さんにとって

どんな作品になりました?

高橋≫非常に挑戦的な

作品だったと思います。

お芝居自体もあまり
ガイドをつけずに今怒っているん

だな今悲しいんだなということで
極力表情に出さずに抑えてみて

かなり日常に近いような
落とし込み方というか

写実的すぎる演出というか
お芝居をしているので

見ている方たちが、その分
昔の当時の小説を読んでいるかの

ようにいろんな解釈が
きっとできると思うんですね

そういうお芝居をあえて
させてもらったので

なかなか昨今のドラマの
環境だとできるような

お芝居をしていない

真逆なアプローチをしているので

皆さんにどう伝わるのかというの
が楽しみではあります。

鈴木≫これまで関わった作品とは
またちょっとだいぶ違うところも

あったりするんですか?

高橋≫今のドラマは

よく回るこまだと思うんですけど

始点があったらいちばん最後に
終着点というのが必ずある

わだちのような道を歩いて
行かざるをえなくなるような

気がするんですけど
当時の作品においては

そこの分岐ですら

どこの分岐に行ったのか
分からない

主人公がどっちに進んだのか
分からないというよう

見ている方も想像力をかきたてた
ような気がするんですよね。

そういう意味ではこの作品は
当時の小説だったり映画だったり

もしかしたらこうだったのかも
しれないっていう見ている人も

想起させるような
描写が多々出てくるので

そういうところを
見てもらっておもしろがって

いただけるんじゃないかなと
思います。

鈴木≫共演した時間が
長かったのは俳優の奈緒さんです。

印象いかがでしたか?
高橋≫以前もごいっしょさせて

いただいたことは
以前2度あるんですけど

今回3度目で
ここまでしっかりとお芝居を面と

向かって1対1で、お芝居させて
いただいたことは

初めてだったん

ですけどい姿が駒子として

登場してくださったので
僕の脳内のものが

そのままできたような

お芝居をされていて
とてもすてきだなと思いながら

一緒にお芝居を
させていただきました。

鈴木≫奈緒さんにも
お話を伺っています。

(VTR)
奈緒≫きょう寒いですね

って言いながら
車から降りてくる一生さんが

いつも氷のたくさん入った
アイスコーヒーを持っていて。

寒いですね~って言って
右手には、いつも

アイスコーヒーがあって。

ちょっと勇気を出して…

…って聞いたら
冷たいものは飲み物なんですけど

温かいものは
すべて、おみそ汁と同じ分類に

なってしまうらしいんです
一生さんの中では。

僕ダメなんですっていう
話されてて…

お話聞くのがすごく…

馬ってこうだよねっていう
馬あるあるじゃないですけど。

インタビューが終わっても
まだまだ話し足りない

という感じの奈緒さん。

大吉≫まだまだ話し足りない
という感じですけど。

高橋≫奈緒さんには
そう映っていたんですね、僕。

大吉≫「雪国」の映像とは
想像できないぐらい本番前は。

高橋≫毎回、吹雪の中

アイスコーヒーを持ってきたら
頭おかしいのかなと

思われますよね。
大吉≫温かい飲み物は

みそ汁に等しいんですか?

高橋≫スープとかになっちゃって
さ湯とか飲むんですけど

熱いものがちょっと料理感が
なってしまって

体が熱いんですねたぶん

代謝がよすぎて。

鈴木≫ホットコーヒーイコール

スープですか?
高橋≫飲み物という感覚じゃない。

ふうふうして
飲まなきゃいけないのは

飲み物というのは僕の概念から
外れてしまってとにかく冷たい

ものをずっと飲んでいるので。
華丸≫でも氷は多めじゃなくても

いいんじゃないですか?
高橋≫冷たいものだけでいい

と思うんですけど
氷をがちゃがちゃ入れて。

華丸≫心身ともに。
大吉≫あと怖い話が

お得意なんですか?
高橋≫何の怖い話をしたのか

覚えていないですね。
大吉≫この時間帯でいける

という話あります?

高橋≫あると思いますけど

すごい、はしょります。
僕がですね…

高校を卒業したばかりのときに
友人が深夜

自分の住んでいるところ
家族と住んでいたんですけど

送ってもらって。

1階がエントランスになっていて
左側に

エントランスのオートロックの
ドアがあったんですね。

1枚ドアを開けるとそこに
ポストがあって管理人室があって

自動ドアのオートロックがあって
エレベーターがあったんです。

こっちの階段から上がると
当時、2階に住んでいたので

上がれるんですけど

鉄扉が不思議な形をしていて

開けると階段、2段ぐらい降り
ないといけないんです。

そっちをいつも
使っていたんですけど

エントランス側に向かったとき

夜中の3時、4時
オートロックの前に

人が立っていたんです。
この時間帯的に

ちょっと違和感があるので

近づくとちょっと異様さが
際立ってくるんです。

トレンチコートみたいな
長いコートを着ていて

足元は学生のころのつま先が
赤い室内靴っていうんですか

上履きを履いているんです。
髪の毛は前まで長くて

前が見えないんです。
紙袋を両手に持っていて

ドアを開けた瞬間、管理人室側に
ちょっと寄ったんです。

僕がいることは認識して
いるみたいなんですけど

僕は怖いので鍵を持ちながら
オートロックのほうを見ながら

女性を意識して開けるんです。

自動ドアが開いて、中に入って
エレベーターを呼ぶんですけど

自動ドアがなかなか
閉められないんです。

襲いかかられたら怖いと
思いながらドキドキしていたん

ですけど窓つきのエレベーターが
下がって

中に入って、2階を押したんです。

その女性が前を見えなかったん
ですが動き始めたんです。

顔を僕に見せたんですよね。

今まで自分が肌色だと思っていた
ところが

全部バンドエイドだったんです。

目以外が全部バンドエイド。

黄色いガーゼの部分に黒い点
血がいっぱいついているので

瞬間的に目だと思っちゃった
んです。

僕は戦慄して

ナウシカとユパさまが

襲われたときみたいに
髪のなんて言うんですか?

ぞわっと
そのまま固まったまま

エレベーターが上がっていくん
ですけどその間、女性は

目だけなんですよ。

口もバンドエイドで塞がれていて

手も全部、バンドエイド
最初に見たはずだった

はだしで履いているのかなと

思っていた上履きの隙間も

上履きの隙間の幅も全部

バンドエイドだったんです。
なんだかむかむかしてきたんです。

脅かされたのかなと思って
警察に通報しようと思って

女性を連れてっちゃおうと
思ったんです。

玄関に入って

連れていかないといけないと
思って

その間15秒ぐらい
階段から下りて

回り込んだらいなかったんです。

そのあと

怖い話を集めている方に言って

すごい怖いし
たぶんそれは

人間ではないだろうと

なんでですか?と言ったら

バンドエイドを毎日貼っていたら

コストがかかりすぎると。
大吉≫最後無理やり

落としてくれましたね。
高橋≫この話を聞いたら

ぞっとしていて、毎日貼り替えて
いたらすごいコストだし

本当に人間じゃなかったのかなと
思って

その後もいろいろ話があるんです
けども

ばんそうこうという話で
その本に載っています。

ある本なんですけどね。
大吉≫8時半でこれ

22時過ぎかと思った。
鈴木≫時々そういう経験が

おありなんですか。
高橋≫10代のころは

ありましたね。
奈緒さんともそういう話を

していたような気がします。
華丸≫結構、傷ついたときに

ばんそうこうを
貼るじゃないですか。

4、5日、いけますけどね。
大吉≫まだコストの話ですか。

高橋≫大体
1週間に1回ぐらいかな。

鈴木≫いやあ、怖かったです。

ありがとうございました。
「雪国」に

戻っていこうと思います。

一生さんといえば、打ち合わせを
したことがあるスタッフが

いろんな本を読んでらっしゃって
お話も上手で博識だと話していて

そんな読書家、お話好きの

一生さんから見た

川端康成の「雪国」という小説は
どんな作品ですか?

高橋≫先ほども映像を見て

流させていただいたとおり
文学らしい文学といいますか

読んでいる人たちに
あまりガイドを与えずに

この人はきっと
こういうことなのかもしれ

ない

読んだ10人いたら

10人が微妙に違う
というものが文学としての

自由性だと思うんですね。
そういうものが

川端さんのお書きになっていた
「雪国」には

ちりばめられているような
気がします。

「雪国」を当時
ノーベル文学賞をいただいたとき

のお話をちょっと伺ったら

英文に訳された方のセンスが
ものすごくよかったんです。

英語がとても美しかったんです。
そういうことも

含まれていて世界中で愛される
文学作品になったんだなという

感覚はあるので

海外の方に向けた

共通する

感情の発露みたいなもの
表側に見えてくるお芝居からの

感情みたいなものが
常に意識していたので

川端さんの小説がなければ
それはできなかったことなので

なんだか、そういったことを

常に感じながら昔から
10代ぐらいのころから

「雪国」を読んだりするときに

自由度と言いますか

受け取り方の自由度
みたいなものは

いつも感じながら
楽しんでいたような気がします。

魅力はそういうところかも
しれないですね。

大吉≫さっきまで

めちゃめちゃ怖い話をして

次はめちゃめちゃ頭のいい

話をしてる。
まじで岸辺露伴ですね。

ヘブンズ・ドアーですよ。
華丸≫切り替えがすごい。

鈴木≫その映像化された

「雪国」で、一生さんは
島村という主人公を

演じるわけですが
お気に入りのシーンがある

ということです。

(VTR)
文筆家の島村は雪国を訪ねて

芸者の駒子と出会います。

島村が駒子に
自分のことを語る場面です。

駒子≫踊はお好き?
島村≫ああ。

学生の頃から
ずいぶんと研究をしたよ。

そのうち、批評文を
書くようにもなった。

駒子≫それじゃ、日本踊の
批評をするのがお仕事?

島村≫今は西洋舞踊に
鞍替えしたよ。

駒子≫あら。
外国に観に行くんですの?

島村≫西洋舞踊を
じかに見たことはない。

そこがいいんだ。

西洋の本や写真や
ポスターやプログラム。

そういう印刷物を
苦労して手に入れて

それを頼りに
西洋舞踊について書くんだ。

これほど安楽なことはない。
これほど机上の空論はないよ。

天国の詩(うた)だ。

所詮は
勝手気儘(きまま)な妄想さ。

西洋の言葉や写真から
僕自身の空想が踊る幻影を

鑑賞してるのさ。

駒子≫…見ぬ恋に
あこがれるようなものかしら。

島村≫うまいことを言う。

鈴木≫独特のやり取り

このシーンの
どういったところが?

大吉≫お好きなんですか?

高橋≫男女はこうあるんだろうな
という感じですよね。

島村が難しいことをわざと
難しくべらべらべらべら

しゃべっている
それを簡略化されて突っ込まれて

しまうというこの構図が
なんだか僕は男女の像として

すごくすてきだなと思って。

男っていつもきっと、こういう

小難しいこと言っちゃうよなって

それに対して、もっと簡単に
言いなさいよという女性

結局お互いの心を通じるための

何て言うのかな秘密というか
暗にわざとベールをかけたものを

お互いが探り合うみたいな会話と
いうのは、なかなか

昨今の台本だとできないし

人間の関係性って
こうあると

ある意味美しいというか
おもしろい、

滑稽だなと思いつつも
美しい世界だな

というのがあそこに

お芝居を奈緒さんとさせて
いただいたときに

凝縮しているような気がして

受け取る人はいったい
何の話を

しているんだということ
お互いがせりふとして

発語できているということを
おもしろく感じていました。

鈴木≫なんか島村って

現代の感覚で

ちょっと回りくどいし
こじらせているみたいな。

高橋≫偏屈ですよね
こじらせていますよね。

鈴木≫共感する部分も?
高橋≫非常に共感しますね。

男性全体というより
僕自身がきっとわざと

煙に巻いたり小難しいこと言って

ちょっと分かってもらえないのを
あえて言ったりとか

僕は日常でもするんですけど
それをすごく島村に感じていた

ような気がします。
分かってもらえなくて結構と

思いながら、しゃべっていながら
普通に話して

期待していなかった人に

でも、これってこういうことと

言えばいいんですよね
と言われたら

おもしろいこの人という
見定め方をしている節が

僕にはあって。
そういうところは

島村とはすごく共時性というか

共感を持ってやっていたような
気がしますね。

鈴木≫奈緒さんの
あのひと言も一生さん的にも

すごくぐっとくる感じが?

高橋≫見ぬ恋に憧れるようなもの
かしら、と言われちゃうと

まさしくそうなんだけど
わざと難しく言っていただくと

よく分かったねっていうところ
1回驚いてしまう感じ

演出の渡辺一貴さんが
それを抜き取ってくれていたので

実際、台本には
かなり小説に近い形で

本を作ってくださったので
細かいト書きだったりというのも

そこまで強く書いていないんです。

そこを任せてくださって
それを抜き取ろうとして

くださった皆さんたちは
すごいなと

この作品全体がとても挑戦的な
作品だと思うので。

大吉≫
見るほうもしっかり見て

ずっとイメージを膨らませながら
想像して

何かしながら
ちらちら見ていたら

分からないですね。
高橋≫でもそれだったとしても

映像的には美しいと思います。

鈴木≫原作に忠実ということで
せりふ回しも

なかなか独特というか

その辺、苦労されたり。

高橋≫当時の方たちの
俳優さんがされていた発語、発声

の方法も
もちろんあると思うんですけど

いろいろ聞いていくと
音声の集音技術なんですね。

音がああなってしまって
とてもフラットに

聞こえてしまうのはどうも
音声の技術らしくて。

それが逆に当時の
映画の味になっていたと

するらしいので。

大吉≫なんか音が一定ですものね。
高橋≫音声のマイクが

今とは違う周波数らしくて
そうすると、わりかし

甲高い声になってしまったりとか
ノイズがすごく強い音になって

しまったりするらしいんですね。

できるかぎり当時の、音声技術は
今は格段に

進化していると思うので
ただできるかぎりあのフラットな

感じの抑揚のないせりふだったり
抑揚の見えにくい、

白黒なのか分からないけど、何か
抑揚がとてもフラットなものが

僕にとっては日本人的だと
思っていて

そういったものを再現したいなと
思ってお芝居はしていました。

浮かない、ぎりぎりのラインで。

鈴木≫そのうえで

川端康成の当時の映像も
参考にしたと伺いました。

高橋≫川端さんが島村本人に
見えるときがあるんですね。

登場人物の島村なんじゃないかと
思うときがあったんです。

川端さんの当時の映像を見て
なんとなく

その感じ、居ずまいとかを
見ていました。

鈴木≫参考にされたという
当時の映像もご用意しています。

(VTR)
1968年、ノーベル文学賞受賞

翌日の特別番組です。
三島由紀夫、伊藤整と

語っています。

三島≫もう無構えの構えですね。
この作品でも

川端さんのご生活でも
そういうところは

とてもまねてもまねられない
ものだと思います。

川端≫まあ力を入れるとか
入れないとかって

怠けもんですからね。
力を入れている時間が

ないんじゃないですか。

力を入れようと思う時分にはもう
済んじゃってます。

三島≫そうですか。

済んでると、その作品がそこで
出来上がってるってすばらしい。

川端≫だから、1つも
出来上がってないんですよ。

怠けてるから、今まで
生きてたんでしょうね。

だからそうすると、ノーベル賞も
怠けた結果だと思うんだよ。

三島≫力まないっていうことは
とても難しいことで

剣道の極意なんですよ、それは。

高橋≫おもしろいですね。

伊藤整さんですら
ちょっと貫録を感じますものね。

ものすごいこの3人の対談って
すごいなと思いながらとにかく

マイクがでかいということは。

大吉≫お話を
聞いたあとでしたから

とんでもない大きさでしたね。
高橋≫おうちで

カラオケできるぐらいな。
でもあの目だったりとか

居ずまいだったり
ぎょろぎょろしている

川端さんのもともとの人相も
おありなんですけど

三島さんがそれに対して

川端さんの一挙手一投足を
すごく気にされている

三島さんとかあまり見られる
映像ではないような気がしていて

やっぱり声と居ずまいと
動きみたいなものが

ここからものすごく脳内に
こびりついたものが

きっとあると思います。
鈴木≫こうした映像なども

参考にしながらお芝居を
された一生さんの演技

もう少しご覧ください。

(VTR)

島村≫雑記帳?
駒子≫ええ。読んだ小説を

一々書き留めるんですの。

島村≫感想を書いとくんだね?
駒子≫いいえ。題と作者と

それから出て来る人物の名前と
その人たちの関係と

それくらいのことですわ。

島村≫徒労だね。

駒子≫そうですわ。

零時の上りだわ。

島村≫おい、寒いじゃないか。
馬鹿。

駒子≫悲しいわ。

島村≫徒労だ。

生きることも愛することも
すべて。

高橋≫「カムカムエヴリバディ」
を先ほどこのスタジオ内で

見させていただいていたので

テンポ感の違いにめちゃめちゃ
驚いていますね

われながら。
華丸≫最終話でしたしね。

高橋≫次から次へとリズムよく。
それはやっぱり見る方たちの

見る時間帯というのも、設定上

そうしていくというのがベストだ
ということなんでしょうけど

ですから、いい悪いではなくて
こういったリズムのものも

僕らが今映っていたような
リズムというものも必要なんじゃ

ないか、すべてが統一される
べきではないと僕が思うので。

大吉≫なかなかこのリズムの
作品は。

高橋≫きっと減っているんじゃ
ないかなと思います。

それで、先は?とみんな

なっちゃうので、何を言っている
のか教えて、となっちゃうから。

そういう作品も

もちろんあるべきだし
でも、そうじゃない作品も

あるべきかなというのは思います。

大吉≫視聴者として

知りすぎちゃっている
かもしれないですね。

なぜキーホルダーあんなに
長もちしているんだとか

どうでもよかったんよ。
華丸≫あそこは気にしてほしい。

作品ごとにそれぞれあります。

大吉≫朝ドラ受けの参考に
させてもらいます。

鈴木≫徒労だ、ということばが

今のドラマにはなかなかない

ことばかなと思います。

いろんなシーンで徒労だ徒労だと
出てきます。

その辺りについては
いかがでしたか?

高橋≫島村の役柄っていうのは
きっと

自分の人生の
原動力みたいなものを

もう自分から作れなくなって

しまった男な気がします。
生きていくということは

いったい何なのかというときに
それを

他者に求めてしまうというか
他者のすごい

必死に頑張っているところを見て
自分もすごい興奮して

人生をエキサイティングに
生きている人から

エネルギーをちょっと
もらっちゃおうかなと

どこか無意識に思っているような
人間で。

実生活でもそういうことがあって
あまり元気がないと

元気な人を見ると
元気になるようなもので

それがもっと極端な形で
島村は存在していると思っていて

ただ、やっぱりその人たちの

内面をのぞいていけばいくほど
自分との差というものに

どんどん孤独になっていって
しまうんじゃないかなと

僕は思いながら
島村を演じさせていただいたので

何だかすごく僕はシンクロして
徒労だ、という感覚は

常に、そういう斜に構えた感覚
とともに

撮影の当時は思っていたような
気がします。

鈴木≫重なる部分というか。

大吉≫独特な役が
回ってくるというか

岸辺露伴もそうでしたけど
今回も。

高橋≫とてもありがたいです。

ある意味、均一化されてしまって
いるものじゃない作品というか

役柄が自分にくるのは
とてもありがたいなと

思っていますね。

鈴木≫この

「雪国-SNOW
COUNTRY-」

ぜひご覧ください。

大吉≫ここからなんですけど

実は、一生さん子役さんから
されているということで

このNHKにも貴重な映像が
残っていたそうです。

(VTR)
鈴木≫18歳のとき大河ドラマに

初出演した、一生さん。

吉保≫遠慮には及ばぬ。
何なりと申されよ。

吉里≫先達(せんだっ)てより
あろうことか某(それがし)の

将軍職継承の事について
取り沙汰(ざた)されているやに

聞きまする。

某には将軍職を
受け継ぐいわれはございませぬ!

吉保≫何…?
吉里≫某は…

某は…

上様の
お望みどおりには出来ませぬ!

大吉≫どうぞ
お水を飲まれてください。

高橋≫ありがとうございます、水

を飲むのも忘れちゃう。
大吉≫このときが初大河?

高橋≫初大河に
出させていただいたときでしたね。

鈴木≫覚えていますか、このとき。

高橋≫覚えてますね。

周りには
そうそうたる俳優さんたちが

いらして。

僕確か、いちばん最初のシーンを
撮るのが

ショーケンさんだったんですね。

何だか、僕憧れの人だったので

うわあ、どうしたらいいか
分からないなと思いながら

でもなんとなくお芝居をさせて
いただいていくうちに

少しずつ慣れというよりも

やっぱり芝居の
臨み方みたいなものは

ずっと勉強をさせていただいた

ような気がします。
ずっとこそこそ見ていたような。

とにかく僕

当時の僕は目をつられてますね
かつらで。

大吉≫オーディションだったん
ですか。

高橋≫オーディションというか
マンツーマンでほかに誰かいた

という感じではなかったような
気がします。

当時のプロデューサーさんが

呼んでくださって
これを1回読んでみてくれと

言われて
せりふを言ったんですね。

すでに出来上がっていた本を

第一声が難しいことばを
よくしゃべれるね!と言われて

そういうこと?と思って
お芝居というよりも

しゃべれていないか、まず見て
いるんだなというところから

ずっと緊張していましたね
この1作目の

出させていただいた大河は。
鈴木≫そうそうたる方々と

お芝居をする中で
特に印象に残っている方とかは。

高橋≫吉田栄作さんが

僕の本当のお父さんの
役だったんですけれど

鈴木保奈美さんと吉田栄作さんの
間に生まれた子だったんですけど

保奈美さんが
ショーケンさんのところに

あなたの子ですと連れて
行くような子どもだったんですね。

隠し子といいますか
設定だったんですけど

栄作さんがものすごく

よくしてくださった
記憶があって

一緒にプールに泳ぎにいこうと
言われて

一緒に行った記憶があります。

大吉≫大スターですよね。
高橋≫ものすごく。

ドキドキしっぱなしだったような
気がしますね、当時。

大吉≫子役から始められて
10代、20代

これで大河に出られて
勘三郎さんが

演じられたんですよね。
高橋≫勘三郎さんが

お芝居をしているときに
リハーサルが必ず月曜日にあって

リハーサルをしたあとにいらして
僕のお芝居を見て

ご自分の出番は終わってたんです。

待てる場所があるんですよ

喫煙所の横みたいなところが
あって

そこにいた勘三郎さんが
立ち上がって

一生、って

グーで

僕の心臓をバンとパンチして

お芝居はここだからなと言われて
それがすごく印象に残ってますね。

そのままやれよと言われて

なんだかとてもうれしかった
記憶はありますね。

大吉≫立場的に一生さんは

子役からやっていたとはいえ
新人さんの1人で

勘三郎さんが主役で。

高橋≫絡みも全然全くなかったの

で、ごいっしょにお芝居すること
はなかったんですけど。

大吉≫本来なら
見る必要ないですよね。

高橋≫それをお芝居が
終わるのを待っていてくださって

ひと言だけ言って
帰ってくださった勘三郎さんを

覚えていますね、すごく。
大吉≫そういう出会いもあって

吉田栄作さんからもかわいがら
れて大河にも出られて

10代から子役で順風満帆に
いくかと思いきやですよね

10代20代は。
高橋≫そこまで何だか

お芝居のお話で自分がやりたいな
と思うこと

あまりなくて、とにかく
いただいた役を

どう解釈して
どう表現していくのか

みたいなことはもちろん今と
変わらずやっていたんですけれど

気持ち的に、まだこれでも
お芝居って

例えばオーディションでしたよう
に難しいことばをよく言えるねと

いうところから
まだ出られていないのかなという

悩みがあって、そこから
劇団に行かせていただいたり

所属したり
事務所にいながら

劇団ということをやっていって
お芝居を重ねていくんですけど

なかなかおもしろいものに
自分が、うわっと

思えるようなものに
出会えていなくて

それが結局
最終的に30代中盤くらいから

また、なんだかおもしろい話を
いただけるようになって

ようやくという感じだったかも
しれないですね。

大吉≫なかなか焦りもある
でしょうし

同世代の人たちがどんどん売れて
いったりして。

高橋≫どうしても
僕はあんまりそういう比べる

感覚はないんですけど
周りの人が比べるんですね。

この人はこうなのにと
言われてしまうと意識しないと

いけないのかなと思ったりして
変にお尻に火をつけられた感覚と

いうのはあったような気がします。
自分はマイペースなので

なるときはなるだろうと思って
進んでいますけど

周りの人たちからどんどん
こうあるべきだこうあるべきだと

押さえつけられてしまっていた

感覚は当時、思い返すと
あるような気がします。

鈴木≫たくさんメッセージも
いただいていて

ストイックな一生さんへみたいな
メッセージも

たくさんきているんですけれど
ストイックという部分では

奈緒さんはこんなことも
おっしゃっていました。

奈緒≫うちの母が。

その話を、一生さんにしたら

「あ、僕よくそういうことが

あるんです」っておっしゃってて。

大吉≫階段の上り下り。

高橋≫言ってしまえば
踏み台昇降なんですけど

日常的に続けていくと
いいことってありますか?と

奈緒さんに聞かれたので

軽い踏み台でいいんじゃないです
か?と言って。

今、用意して
くださっているんですけど。

鈴木≫よろしいですか。
高橋≫これだけなんですよ。

これだけなんですけど
ただ、これぐらいの段差で

やってくれと僕は

奈緒さんのお母さんに
お伝えしたはずなんです。

ここで
言い訳させていただきますけど僕

テーブルの高さぐらいで
やるんです。

これで1時間くらい
台本を読みながらやります。

華丸≫1時間。

高橋≫これを一生さんが

やるんですねというのを受けて
しまったので

奈緒さんのお母様は

その段ぐらいで
きっとやったんでしょうね。

そりゃ無理ですよと。

自分はずっとやっていたから
いけると。

低い段差から始めてくださいと

奈緒さん、僕は言ったはずですよ。

僕がどんどん変人みたいになって
いくのでそういうことは

この機会に
はっきり言わせていただきますが

話を大きくしないでください。
僕は最初からこのぐらいの段差を

おすすめしていますよ、奈緒さん。

大吉≫ついでに言うとね
たとえ、この高さだとしても

お母さん、やらなくていい。
おもりを背負うことも

あるんですか。
高橋≫僕はもともと登山が

好きだったのでもともとこういう

踏み台を始めたりしたのが
足腰を鍛えるためだったんです。

それこそ大河で、あるとき
築城のシーンがありまして

現地のエキストラの方が
いっぱいいらっしゃる中で

ものすごい

肌がぴちぴちの白髪のおじいさん
がいらっしゃったんです。

ふんどし状態なので
かつらをかぶって。

どうしても
僕は気になってしまったので

ごめんなさい、例えば
ふだん運動とかって何をされて

いるんですかという
お話を伺ったら

私は登山ですと言われて。
僕はそのとき、うれしくて

登山をしていたので。
ですよね!と言っちゃって。

やっぱり足腰を強く保っておく
ことというのは

あれだけの若々しさにつながるん
だと思ったら

自分がやってきたことが
間違いじゃなかったんだ

という答え合わせが

不意にやってきたような気がして
ものすごく僕もそのあと

家でできることといえば何だろう
といって、踏み台を

やっていたような気がします。
大吉≫テーブルの高さと

思わなかったです。

華丸≫本を読みながら。

大吉≫しかも1時間。
華丸≫二宮金次郎。

鈴木≫ストイックです。

メッセージをたくさん
いただいています。

ばんそうこうの方を見たことあり
ますと、千葉県40代の方です。

私も見たことあります

20年ぐらい前

東高円寺駅で昼間

顔面、ばんそうこうだらけの
おじさんがいました、自転車に

乗っていました。
高橋≫同族でしょうね。

華丸≫一門、ないですよ。

鈴木≫一生さんの立ち姿が見たい

ですときています。

高橋≫おはよう!
きょうも頑張って。

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