出典:EPGの番組情報
情熱大陸【三線職人/銘苅春政▽沖縄の伝統を未来に。88歳の技と生き様に触れる】[字]
響き渡る音色は極上、見るものを魅了する美しい棹(さお)…独特の曲がりや顔とされる先端部分は唯一無二。人間国宝の奏者も愛する『現代の三線職人界随一』と評される名工
番組内容
返還50年を迎える沖縄。この地の民謡などに欠かせない弦楽器『三線』を作る名工がいる。銘苅(めかる)春政、88歳。三線職人界ナンバーワンと評され、彼が作る三線は沖縄古典音楽に携わる者にとって憧れの一本だ。かつては三線全体を作っていたが、棹(さお)の部分の発注が多くなり、現在製作するのは三線の命とされる棹のみ。ほぼ機械に頼らないそのワザで7000本以上を世に送り出し、沖縄の伝統を今に伝えている。
番組内容2
響き渡る音色はもちろん極上、棹の顔とされる先端部分や、鳩胸と呼ばれる太鼓との付け根部分の曲がり具合が特に美しい―他の職人には真似の出来ない、見るものを魅了する唯一無二の銘苅の三線。 現在もほぼ休みなく毎日工房に篭り三線と向き合う日々。だが、かつてはボウリングをこよなく愛し、国体に出場するほどの腕前だとか。 戦中、アメリカ統治、返還、そして令和を生きる銘苅…彼の目に映る現代とは。その生き様を見た。
プロフィール
【三線職人/銘苅(めかる)春政】 1934年(昭和9年)沖縄県生まれ。 小学生の時に終戦を迎える。アメリカ統治時代に大工として働いていたが、その技を見初められ三線職人からヘッドハンティング、三線の道に入った。その後7年の住み込み修行の末、30歳で独立し、今年で職人歴64年。現在は沖縄県南部の南城市で「銘苅三味線店」を営む。
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
公式HP
【番組HP】 http://www.mbs.jp/jounetsu/
関連公式URL
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
音楽 – 民謡・邦楽
福祉 – 文字(字幕)
テキストマイニング結果
ワードクラウド
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- ホント
- 一番
- 音色
- 楽器
- 乾燥
- 器用
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
(飛行音)
<時の流れに翻弄される沖縄で
変わることなく守られてきた音色>
♬~(三線)
<三線の響きは
はるか琉球王朝の頃から
この地に根づき
何があろうと
人々の心を潤してきた>
♬~(三線)
<姿形は 三味線にそっくり>
<なぜなら
戦国時代 本土に知られ
三味線のルーツとなったのが
三線なのだ>
<沖縄を代表する楽器は
優れた美術工芸品でもある>
<数えで88歳の銘苅春政は
現役最高峰といわれる名工>
(銘苅)だから…
<手がける三線は 市場に出れば
1丁 100万円を超える>
(中村さん)まぁ 美しいと
見た目で美しいと言われる…
この曲線ですね
この辺が手技になってますね
銘苅さんのは
そういった曲線が 非常にいいと
♬~
<完成を待つ演奏家は
今も数知れない>
これ 引っ張る… はい
ちょ… ちょちょちょちょ
えっ!?
あっ… 握力
<彼の仕事では
体力が ものをいう>
<かつて
ボウリングで国体に出た腕は
年を重ねても健在だった>
<三線と向き合って64年>
<それでもなお 頂は遠い>
ある
とっても栄養がある
<淡々と しかし
気骨を持って我が道を歩む姿は
驚くほどに すがすがしかった>
♬~
<那覇から車で30分>
<心地よい海風が吹き渡る
南城市に
三線職人・銘苅春政は
暮らしている>
(スタッフ)おはようございま~す
<自宅脇に構えた 小さな工房>
(スタッフ)おはようございます
(スタッフ)おはようございます
<弟子を取らない銘苅は
朝から日暮れまでを
ここで 1人 作業に明け暮れる>
<リュウキュウコクタンで作られる
三線の棹>
<原木が持ち込まれると
まずは
十分に乾燥させなければならない>
<三線の芸術的な価値は
棹の美しさで決まる>
<かつては
胴の部分も作っていたが
今は 棹の注文が ほとんどだ>
ひねろうとしても ひねない
小さくなって 初めてひねる…
ひねる力がない
<加工が進む度に
乾燥させないと 変形してしまう>
<依頼に応じ
数か月で仕上げるものから
10年を超えるものまで さまざま>
<一丁の棹が 仕上げに入っていた>
<優美な曲面こそ 彼の本領>
<三線作りにおいて最も重要なのは
己の目だ…と断言する>
<24歳で この道に入った>
これは 僕が…
こっちも まぁ いろいろあるけど
そうだね
(スタッフ)はぁ~ 返還前ですね
ちょっと前の
<銘苅は 琉球古典音楽・安冨祖流の
師範でもある>
<歯を失うまでは
よく弾き よく歌ったそうだ>
♬~
♬~(歌声)
♬~(歌声)
♬~
♬~(歌声)
♬~(歌声)
<甘やかで 心静まる調べだった>
<25年前に妻を亡くし
112歳の母親は 施設に入った>
<だから 気ままな1人暮らし>
だしとるのは 昆布だし入れるの
野菜入れたほうが いいわけよ
(スタッフ)色がきれいですよね
生の野菜だから
<好物は 野菜を入れた
インスタントラーメン>
僕は…
<三線作りへの没頭が
一番の滋養なのかもしれない>
<生まれは1934年>
<戦後 大工だった父を手伝って
手先の器用さを発揮するうち
親戚から三線職人に誘われる>
<修行6年で独立した時も
まだ アメリカの統治下>
<沖縄では
独自の通貨が使われていた>
僕は…
<いよいよ 最後の微調整>
<弦を張る棹の表側には
とりわけ
繊細な磨きが求められる>
<ほんのわずかな凹凸も
響きを ひずませてしまうらしい>
これ 今 盛ってるさ… 回るさ
こっちで盛ってるわけ
<機械には頼らない>
<目と指先の感覚だけを
信じている>
<単に 滑らかな平面を
目指すわけではない>
<棹の中ほどを
ほんのわずかに くぼませ
弦を押さえやすくしていた>
<天と呼ばれる棹の最上部>
<木目の流れにも気を配りながら
丹念に やすりをかけてゆく>
<こうして出来上がった棹は
塗りの専門家に渡り
深い輝きを帯びて
一層の気品をまとうことになる>
<ひと区切りついたところで
何を思ったか
器用に塀の上を伝い
屋根に上り始めた>
(スタッフ)大丈夫ですか?
危なくないですか?
(スタッフ)すげえ…
(スタッフ)怖い 怖い
<慣れた手つきで
自生しているフルーツ
カニステルを収穫>
こういうふうにして…
(淳子さん)いや~… あら 猫かね
うん
<娘の淳子さんは
しばしば 様子を見にやって来る>
これは これは…
<工房には
沖縄の歴史も眠っていた>
(淳子さん)あっ これ?
うん…
すごい そうなんだ…
(淳子さん)すごい 何で… すごい
だから これ…
(淳子さん)これ まだ硬いんだよね
<カニステルは
娘に持たせるためだった>
じゃあ じゃあ… 持っていこう
<食事と風呂とトイレ以外は
隣の家に戻らず
そのまま 工房で眠りにつく>
<24時間 三線と共にある暮らし>
<3月のある日 浦添に出かけた>
<この2年 見送られてきた
琉球古典芸能の定期公演会に
出演する>
(劇場スタッフ)どちらがいいですか?
椅子のところと…
着物着たら 向こうがいい
こちらですね
いや…
お互い
いやいやいや
<いずれ劣らぬ演奏者たちが
皆 顔なじみだった>
<銘苅は 琉球舞踊の伴奏などに
使われる楽器・クーチョーを弾く>
<こちらも 師範の腕前>
<むろん 自ら作ったクーチョーだ>
(劇場スタッフ)お願いします
♬~
♬~
♬~
(劇場スタッフ)ホントですか
久しぶり 何十年か…
<せっかくだからと歩いた
那覇の街で
銘苅が教えてくれたこと>
やるのを
<沖縄の紆余曲折は
戦争抜きには語れない>
あっ 先生 こんにちは
ウチマで~す こんにちは
<関西の三線奏者が
銘苅の三線を携えて訪ねてきた>
アハハハハ
<久しぶりに
調子を見てほしいという>
(男性)え~
<棹と胴の角度に ずれがある>
<ためらうことなく
調整にかかった>
(男性)へぇ~ ホントや 全然違う
全然違うわ へぇ~
(三線の音)
あ~ 全然違う
調整で変わる やわらかくなる
♬~
♬~
♬~
♬~
ああ そうですか
♬「ちーぶ」
♬「ちぶー」
そう
そうですか
<弟子こそ取らないが
必要とあらば
何でも教えるのが信条>
<今月7日>
<銘苅には
何よりうれしい出来事があった>
♬~
<那覇市内で開かれたイベントは
銘苅が所属する三線流派の主催>
<舞台上には
銘苅の三線が勢ぞろいしていた>
♬~
♬~
<歌と音色を味わう その横顔は
まるで
孫に再会したように優しげ>
♬~
(拍手)
よくやってる
<この日の演奏には
先日 三線を調整した
あの男性も…>
はい あの… 大切に
ありがとうございました
はい ありがとうございました
…ことはあるわけよ
目標は もう健康だね
これはもう あとは何歳まで
生きるか これ 読めないから
生きてる間は 僕は やる気持ち
だから 健康が一番だと思う
<守るべきものを守り
伝えるべきことを伝えるために…>
<銘苅春政は 我が道を極め続ける>
<ん? この木は 何の木?>
<独自の治療で花が咲く>
お~ やった~! すごいきれい
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