出典:EPGの番組情報
情熱大陸【カレー料理人/和泉希洋志▽孤高の表現者が誘う、スパイスカレーの世界】[字]
混ぜる度に味が変わる一皿。口の中に広がるのは、まるで宇宙!?約40種のスパイスを巧みに使い分け、独特な味わいをつくり出すのは寡黙な“表現者”―真夏の1か月に密着
番組内容
食欲をそそる官能的な香りに、人々を虜にする刺激的な味わい…。多くの日本人がイメージする小麦粉を使った昔ながらのカレーとは一線を画す、店主のオリジナリティーが前面に出た“大阪スパイスカレー”。激戦区・大阪の繁華街から少し離れた地、昼時わずか3時間の営業にもかかわらず、行列のできる店『SOMA』。主人・和泉希洋志がつくるスパイスカレーはファンのみならず、同業者や芸能人などからも絶大な支持を集めている。
番組内容2
およそ40種に及ぶスパイスをメニューごとに巧みに使い分け、他にはない独特な味わい――だが彼は“カレー料理人”でありながら、“画家”であり“ミュージシャン”でもある。「カレー作りは音楽や絵画と同じで、自分にとっては全てが“表現”」そう語り、多ジャンルに精通する彼の独創的なカレーには、その生き様が色濃く反映されている。人見知りで寡黙な“表現者”の真夏の1か月に密着。孤高のカレー料理人の生き方に迫る!
プロフィール
【カレー料理人/和泉希洋志】 1968年生まれ。幼稚園から絵画を習い、中学で音楽に目覚める。 美術系大学時代の絵が有名美術雑誌に取り上げられ、展覧会の依頼が殺到。 音楽では、著名ミュージシャンに認められ英国のインディーズレーベルからCDを発売。 40歳の時、バイト先でスパイスに興味を持ち、カレー制作に没頭。 2011年、東日本大震災を機に表現の場として『SOMA』を立ち上げる。
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
公式HP
【番組HP】 http://www.mbs.jp/jounetsu/
関連公式URL
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おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
福祉 – 文字(字幕)
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
<やりたいこと
やらずには いられないこと>
<それを仕事にできるのは 幸福だ>
<9人座れば満席になる店で
今朝も
あるじ一人の開店準備が始まった>
<たちまち
胃袋を刺激する香ばしい香り>
(和泉希洋志)ちょっと…
<店を構えて10年になる>
<和泉希洋志に
商売人としての欲は
あまり感じられない>
高い…
<複雑で繊細な その味は
スパイスカレーの聖地と呼ばれる
大阪で
熱烈なファンを獲得してきた>
<昼12時のオープン前には
連日 お客が列を成す>
<中には うわさを聞きつけて
遠方から やって来る者も…>
<売り切れ御免のスタイルを
貫いて
営業は
午後3時には終わってしまう>
<だが 常連たちは
そんなやり方にも納得していた>
<棚に並ぶスパイスは 40種余り>
<微妙な配合の試行錯誤は
今も続いている>
<料理は自分の作品だと
和泉は言う>
見たら もう…
<店の2階は アトリエ>
<時には
ここが個展の会場にもなる>
<才能は
美術雑誌からも注目されるほど>
<一方で 日常にあふれる音を
シンセサイザーを駆使して
サンプリングする
現代音楽の
アーティストでもあった>
<とらえどころのない多彩さは
しかし
同じ一つの水脈から生まれている>
<一度食べたら病みつきになると
評判のひと皿>
<その秘密を のぞいてみよう>
まぁ とにかく…
♬~
<和泉希洋志のカレー店・SOMAは
大阪・梅田に程近い
中津の住宅街にある>
<飲食店らしからぬ雰囲気だった>
<大阪から生まれたといわれる
スパイスカレーに
実は 明確な定義などない>
<スパイスの組み合わせは自由>
<だから 店の数だけ
スパイスカレーが存在する>
<気前よく公開してくれた
和泉のレシピ>
<あらかじめ
具材を入れた寸胴に
私たちには
あまりなじみのないスパイスを
投入していった>
<野菜カレーは かぼちゃに大根
じゃがいもや豆などに
数々のスパイスを合わせ
水を加えて1時間ほど煮込む>
<ただし 強火は禁物>
<小さな炎で グツグツと>
<意外だったのは
油を一切使わないことだ>
はい それに…
あそこが…
テンパリングとか やっぱり…
<だから 胃にもたれない>
<カレーは
トマト・野菜・肉の3種類>
<その中から2種類を選び
チキンキーマをのせるのが
店の定番メニューとなっている>
<量こそ わずかだが
味に奥行きを与えるため
更に スパイスを
あれこれ追加していった>
<3種類のカレーは
加えるスパイスも
それぞれ異なっている>
これ 昨日 作ったの
チャットマサラです
<チャットマサラは
ドライマンゴーに ブラックソルト
ペパーミントなど
10種類近くを自ら調合した
ミックススパイス>
<酸味とコクの要だという>
<唯一 チキンキーマだけは
マスタードオイルと
オリーブオイルを使っていた>
まぁ ちょっと あの…
<開店2時間前>
(スタッフ)おはようございます
おはようございます
<妻の淳さんが やって来た>
<彼女の仕事は
店の一面を飾る観葉植物の
水やりから>
<この植物たちも
和泉には
欠くことのできない相棒だった>
<ゴムの木の一種・ウンベラータに
電極をつなぐと…>
(観葉植物が奏でるBGM)
それを こう…
もとから…
<そして 12時>
(淳さん)いらっしゃいませ
<穏やかだった店内の空気は
お客たちが席を埋めても
なぜか あまり変わらない>
<ただし さすがに
厨房だけは慌ただしかった>
<カレーは全て 出す直前に温める>
<器の真ん中に盛るのは
玄米ごはん>
<別個のフライパンで仕上げた
熱々のカレー2種類を注ぎ
ごはんに
チキンキーマをトッピング>
<カレーとはいえ
タイミングを合わせた
加熱や盛りつけには
思いの外 手間がかかっていた>
<けれど 口に運んで
かすかにうなずく お客の表情が
疲れを帳消しにしてくれる>
<カレーは煮込み料理だ>
<なのに 具材の味が際立っている
その理由>
<例えば
肉カレーに入れる
マトンや牛すじなどは
あらかじめ
それぞれ調理を済ませ
器に盛りつける直前に
カレーと合わせ 火にかける>
<一緒に煮込んで
味が かすんでしまうと
具材に申し訳ないのだという>
<この日は 午後2時半に売り切れ>
いただきま~す
いただきます
<いつものように
夫婦そろって遅い昼食>
(淳さん)おいしいです
(淳さん)
せやな やや濃いめ でも…
結構…
(淳さん)たまに
<ひと休みした和泉は
店の2階に上がった>
<営業を終えると
このアトリエで
絵を描くか 音楽作りにかかるか>
<ともあれ
料理人とは別の顔になる>
<いや 創作という意味では
何一つ
変わらないのかもしれない>
<カレーも 絵画も 音楽も
皆 和泉の表現であり 作品なのだ>
<中学・高校と
バンド活動に熱中した少年は
大阪芸大に進学>
<絵画作品が評価される一方で
イギリスのレーベルから
CDデビューまで果たした>
その瞬間は
<スパイスカレーの聖地
大阪では
同業者同士が親しく交流している>
<夫婦そろって
久しぶりに仲間の店を訪ねた>
(淳さん)あっ こんにちは
ごめんね ありがとう
こないだ すいません
あっ やった~!
<人気店のあるじ・伊藤陽子さん>
<和泉が来ると聞いて
やはり 人気店の谷口智康さんも
駆けつけてくれた>
<3人は もともと大のカレー好き>
<それぞれが
カレーを持ち寄って
ホームパーティーを
開くようになった>
<こちらの ひと皿は
和泉のそれとは
かなり 趣が違う>
(スタッフ)和泉さんのカレーって…
私も全然 そんな…
和泉さんのカレーって
いやいや いやいや…
いやいや ホンマですって!
(スタッフ)めっちゃ悪口 言ったら
怖いっすけど
すごい…
10年…
10周年か
(男性)あっ 10周年… この間
(笑い)
言ってなかったですよね
言ってない
<店を始めた頃は
夜も営業していた>
<商売っ気のない和泉は
昼だけにしようとしたが
お客の中に
毎晩 通ってくる学生がいる>
<彼を気に入って
卒業までの2年間
夜も店を開け続けた>
どうぞ
(スタッフ)おじゃまします
<夫婦の住まいは 至ってシンプル>
<無駄なものは
一つもなさそうだった>
何にも…
<2人が出会ったのは 31年前>
<淳さんは
和泉の才能に引かれたが
生活の展望は まるでなかった>
何か でも それよりも…
ハハハハハハ… そう
(淳さん)ハハハハハハ ハハハ…
えっ?
<売れようが売れまいが
マイペース>
<現在も 実験的な音楽作品を
発表し続けている>
<自宅2階に置かれた
このマシンが
創作の心臓部…らしい>
これが 店で… ある
植物で鳴ってる
あれの巨大版っていうか
(スタッフ)何が何だか
全く分かんないんですけど…
説明は難しいですね
(スタッフ)すいません
ちょっと 実際 音って
何か鳴らしていただくことって
可能なんですか? これは
(電子音)
(電子音)
<音そのものを作り出す
モジュラーシンセサイザーは
和泉の楽器なのだ>
(電子音)
<いじりだすと
つい 我を忘れてしまう>
(パソコン)♬~
<誰も聴いたことのない
音楽を作ることは
誰も食べたことのない
カレーを作ることと
少しだけ似ているのかもしれない>
<思い立って
新メニューにトライすることが
よくあると聞いた>
<手にしたのは 冬瓜>
2つぐらい 買うとこ
<関西では
あまり使われることのない
いりこ>
まぁまぁ ハードルが高い
フフフ
気になって もう…
(淳さん)フフッ 気になる?
全部 使わなくてもいいでしょ?
うん
<はてさて どうなることやら…>
<和泉希洋志は
やりたいこと
やらずには いられないことを
日々 ゆるゆると続けている>
<思いつきで作った
冬瓜入りのカレーは
悪くない味に仕上がった>
<試しに 店に出すと
食べてみたいというお客が
次々に…>
<ひょっとすると
季節メニューとして
採用される日が来るかもしれない>
<休日>
<夫婦は 観葉植物の店にいた>
<和泉には
葉っぱも 立派なアーティスト>
これも きれいやなぁ
えっ? 珍獣って
言わなかったっけ?
<店の名前・SOMAは
インドの神様が口にする
不老長寿の食べ物>
<…だそうだ>
<このあとは
人情たっぷり 名物女将>
<並んでも食べたい その味は
誰にとっても 懐かしい>
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