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オーダーメードスーツが、たった1週間で届く、その秘密とは。

11月にオープンしたばかりの、東京・銀座にある「KASHIYAMA」。

この店で、アパレル業界を激変させる、ある画期的な取り組みが行われていた。

オンワードパーソナルスタイル・関口猛社長「瞬時に工場にデータが行き、そのまま工場で縫製裁断に入る」

今、多くのメーカーが参入しているオーダースーツ。

体にフィットすることで人気だが、一般的に注文から手元に届くまで、2週間から1カ月ほどかかる。

そこにビジネスチャンスを見いだしたのが、アパレルメーカーの大手「オンワードグループ」。

11月にオープンしたばかりの新店舗で、新たな取り組みに挑戦していた。

メジャーを使ってサイズを測るのは伝統のテーラーそのものだが、ここからが新たな取り組み。

測ったデータをタブレットに打ち込むが...。

店員「寸法をデータとして入れることで、工場にデータをそのまま飛ばすので、スーツの裁断から始まる」

これが今、オンワードが力を入れている、工場と客を直結させる「Factory to Customer(ファクトリー・トゥ・カスタマー)」、“F2C”の取り組み。

関口社長「お客さまのオーダー、選んだ生地を持ってくるのは機械。その機械が持ってきたものを自動で裁断する。そこまでは全部機械。(採寸したデータを入れた瞬間に?)動き出すということ」

これまで採寸データは、翌日に工場へファクスしていたが、データを工場に直結させることで、タイムラグをなくした。

さらに、出来上がったスーツが送られてくる包装にも秘密があるという。

箱から出てきたのは、圧縮パック。

「圧縮してコンパクトになったことと、スーツを傷や汚れから守ることが、大きな利点になる」

特殊な圧縮方法で、しわにならず、客へ直接配送することが可能になったパッケージ。

これまでは、倉庫や店舗を経由し、さらにそれぞれの場所で検品を行っていたが、圧縮パックにより、工場から直送することが可能となり、注文から最短1週間で、自宅へ配送することを実現した。

このF2Cの取り組みはスーツだけでなく、レディースシューズでも導入。

素材やヒールの高さなど、30万通りのバリエーションから作ったオーダーシューズも、最短1週間で届く。

工場と客をつなぐことで、EC時代を生き抜こうとするアパレル業界。

関口社長「いいものを安く提供する。それを短期間で、自分の体に合ったものを。これを世の中に一般的な概念として普及させたい。いわゆるカスタマイズの民主化」

(2019/12/14)

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